
オーシッタイの 「しゃし☆くまーる」 へ



与勝半島を過ぎて金武から名護を通って沖縄本島の東海岸を北上していると、
天仁屋から左に入る脇道の入り口に 「 オーシッタイ 」 という看板が目に入る。
外国に行ったようなカタカナで書かれた地名に 「 どんな場所なのか 」 興味が湧く。
そんな気持ちがいつもあったのだが、なかなかオーシッタイまで行くことはなかった。
夕方、東村の灯台へ行く途中に名護の安部(アブ)を走っていると、
いきなり70歳前後のおばあさんが飛び出して来たので、
急ブレーキをかけ、 「 いきなり飛び出したら危ないやろ 」 って言うと、
「 すみません!バスがないのでオーシッタイまで乗せて行って下さい。 」 と言う。
日が暮れるまでに東村に行きたかったので、
「 オーシッタイの入り口までなら 」 ということで、
おばあさんを助手席に乗せてオーシッタイの入り口で降ろした。
その時、そのおばあさんが眼鏡をかけて紫のヘアカラーを使っていたのがすごく印象に残っていた。
それから1年くらいしてオーシッタイに向い、 「 しゃし ☆ くまーる 」 へ行き、
そこでコーヒーを飲んでゆっくりとした。
その時に、紫のヘアカラーのあばあさんのことを話したら、
「 オーシッタイにはそんな人は居ない 」 と言われた。
「 ちゃんと乗せたので、そんなことはない。 」 と言うが、
「 まずそんな年恰好の人はこのオーシッタイには居ない 」 と言う。
ならば、安部から天仁屋まで乗せたおばあさんは、誰だったのだろうか?
いま思っても不思議な体験だった。
※ オーシッタイは 「 大湿帯 」 と書く。