「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

沖縄県伊平屋島 「 田名 ( だな ) グスク 」

2013-12-28 05:35:41 | グスク ( 城 ) ・ 遺跡



グスクの二の郭にある城門








比較的角ばった石が使われている石垣





















右上にたくさんのオーヴが出ている







頂部にあるグスク内の溜め池







グスク内頂部にある拝所







グスクのある後岳 ( くしだけ ) と拝所







後岳の下にある殿内 ( お通しの御嶽 )







田名グスクがある田名集落に続く道





このグスクは三度訪れた場所である。
一度目には山のふもとの拝所(殿内)がグスクだと思っていたが、
ちゃんとした石垣が残っていると聞いて、二度目に探訪したが
あまりの急こう配でグスクまで行かずに引き返した。
そして三度目は頂部に池があることを聞いて、三たび伊平屋島へ渡ることになる。
その甲斐あって城門も石垣も溜め池も探すことが出来た。

田名グスクは、伊平屋島の北方に位置する後岳(くしだけ)の頂部に築かれたグスクである。
後岳の麓にある殿 ( お通しの御嶽 ) から頂上まで約35度の角度のある斜面を
300mほど登ると二の郭の入り口に達する。
入り口付近は島産のチャート石を野面積みしてあるが、
チャート石が自然に水平に割れるので、一見すると切り石積みに見える。
グスク内には拝所があり、中央部分に溜め池が存在する。


田名グスクへのアクセス
田名グスクへは、伊平屋島の前泊港から右に県道179号線を1.5kmほど進むと
突き当りが田名集落になっている。
その田名集落の背後にある後岳(くしだけ)のふもとの殿から
山に登って行けばグスクに到着する。
駐車は、麓の殿(どぅん)横に駐車できる。



福岡県みやこ町勝山  「 扇八幡古墳 」

2013-12-28 05:34:41 | 古墳・ 遺跡



前方から見た扇八幡古墳








後円墳側の高くなった墳丘







古墳西側の周濠







古墳南東側の周濠から見た扇八幡神社方面







前方にある説明版







古墳の前面にある 「 扇八幡神社 」







扇八幡古墳の周濠を歩く





県指定史跡の扇八幡古墳は、箕田地区の西側の丘陵上に造られた前方後円墳で、
後述する箕田丸山古墳とは200mほどの距離を持つ。
前方部端の一部が社殿で破壊されるほかは美しい姿を残していることから、
県の史跡に指定されているが、平成16年の台風により巨木が倒壊し、
墳丘が痛んだことは残念である。

埋葬部は不明で、出土品の伝来もないが、
円筒埴輪が採取されており、墳丘の一部には葦石も散見できる。

墳丘の主軸をほぼ南北方向にとり、全長58.4m、後円部は直径36m、高さ約7m、
前方部は最大幅49m、高さ約5mで、周囲には幅3~5mの周濠が巡る。
更に周濠の外側には周堤と呼ばれる高まりが付設されていて、
周堤の外側まで含めると全長82.5mを測り、庄屋塚古墳に次ぐ規模である。

周堤南側の一部が張り出したようになることから、
筑紫君磐井の墓に比定される八女市岩戸山古墳の 「 別区 」 と呼ばれる区画との
類似性が指摘されたが、未発掘のためそうした構造の有無を含めて詳細は確認できていない。

岩戸山古墳では 「 別区 」 から石人・石猪等が出土し、特別な区画と考えられる。
扇八幡古墳は墳丘の形態がこの岩戸山古墳と酷似していて、埴輪が示す年代も矛盾がなく、
6世紀前半の築造と考えられる。



熊本県山都町城原 「 木鷺野 ( きさぎの ) 橋 」

2013-12-28 05:33:41 | 熊本の石橋





























架橋 / 天保13年 ( 1842年 )
石工 / 不明
長さ / 3.5m  幅  / 2.1m  
高さ / 1.97m 拱矢 / 1.55m
径間 / 3.2m


木鷺野橋は、以前は天保13年に旧・矢部町の木鷺野地区に架けられていた橋だったが、
昭和63年の水害で崩壊・撤去され、
現在は平成9年に山都町の緑地広場内の小川に復元されたものである。


木鷺野橋へのアクセス
木鷺野橋へは、山都町(旧・矢部町)の矢部高校の先の橋を渡り、
その道を右に曲がって「緑地広場」の看板から右へ下りて行った公園内の奥にある。
駐車は公園内の駐車場が利用できる。