
左右のアーチのスパンが違う石拱橋

目の詰まった石組みに重厚さを感じる

県道47号線(竹田直入線)を跨ぐように架かっている

上部水路の補修作業が行われていた
所在地 / 大分県竹田市大字会々
竣工 / 1909年 ( 明治42年 )
設計者 / 不詳
長さ / 29.0m 径間 / 18.5mと7.0m
幅 / 2.9m 拱矢 / 4.0m
■ 竹田市指定文化財
鏡石拱橋(かがみせっこうきょう)は、
若宮井路(わかみやいろ)という農業用水路が通っている水路橋である。
鏡石拱橋は2連アーチの石造橋で、橋長29m、幅2.9mの規模である。
ふたつのアーチで道路と河川をオーバークロスしているわけだが、
それぞれの幅に応じてアーチのスパンも異なるところが大きな特徴で、
そこがこの橋の魅力である。
道路側のアーチは小さく、河川側の方が大きい。
率直に言って少々アンバランスなプロポーションだが、
それこそがこの橋の個性であり、よく見ると味わい深い。
道路側のアーチを河川側に合わせて大きく造るよりも、
石材を必要最小限に抑えたという意味では、合理的なデザインといえよう。
県道と川を跨ぐ竹田市のゲート的存在になっており、
径の異なる2連のアーチと目の詰まった石組みに、重厚さと歴史を感じさせる。
鏡 石拱橋へのアクセス
鏡 石拱橋へは、JR豊後竹田駅より
県道47号線(竹田直入線)を長湯温泉方面へ約3分。
駐車は、橋の袂の川よりに広くなった場所(写真・車が駐車)があるので、
そこに駐車できる。