静岡県伊豆の修善寺にある日本競輪学校
卒業記念レース
卒業生一同整列
昨日、大分県下の公立中学校の卒業式が一斉に行われた。
3月。旅立ちの季節である。
今まで小学校から中学、高校と卒業してきたが、
卒業は次へのステップという感覚でしか無かったから、
悲しさよりも次の期待感の方が大きかった。
高校の卒業式は、学校教育からの開放というか・・・
ある意味 「 大人の眼からの逃れられる 」 という気持ちからか?
その嬉しさがあった。
機械、電気、電子、工業化学、設備工業と5科で、
機械、電気、工業化学が2クラスで、合計8クラスだった。
卒業証書授与式では新設された1期生の設備工業科が最後になり、
その中でも50音順に呼ばれ、卒業証書を最後に受け取ったのがボクだった。
いわゆる卒業生の殿(シンガリ)を務めたわけである。
シーンと静まり返った講堂で、卒業証書を手に先生や来賓。
そして在校生や保護者に向かって大きく手を振ってバイバイをした。
「 これで ” さよなら ” だ! 」 っていう気持ちの表れだった。
その時、講堂内は驚きの後、大きな拍手が堂内に響き渡った。
そんな卒業の思い出である。
だけど、競輪学校の卒業は違った。
1年間、暑い日も寒い日も、雨にも風にも厳しい訓練にも耐えた。
お互い励まし合いながら寝起きをともにした同期122名と最後の日を迎え。
校庭で整列し、対面した後輩 ( 在校生 ) のエールに
今までこらえていたものが堰を切ったように一気に溢れ出し、
顔中涙でクシャクシャになった。
同期とはお互い地方に帰ればプロとして戦うことになる。
そんなライバルたちと抱き合い、健闘を誓い合って泣いた日が鮮明に蘇る。
それがボクの卒業の思い出である。