ロッコーイチの2着だった 第9回 北九州市記念 ( 1974.7.28 )
「 菊の蜃気楼 」 ホウシュウリッチ
ハイセイコーやタケホープの活躍を
馬房の隅で聞きながら
秋に備えて走り込み
彗星のごとく現われた神戸新聞杯
同僚のホウシュウエイトを一蹴し
父ダイコーターに続けと菊に食指
秋の昇り馬という意味で
ハイセイコーに次ぐ二番人気は
いつしかホウシュウエイトを上回るが
初のクラシックの大舞台は
タケホープの十二着と涙を飲んだ
夏の小倉の北九州記念
三コーナーを走りながら
遥かに見えるスタンドは
果たせなかった夢を見るような
陽炎のなかに白や黄色に咲き誇る
菊の蜃気楼
父 ダイコーター
母 トサクイン
生年月日 / 1970年3月1日
生産地 / 北海道白老
生産者 / 上田牧場
調教師 / 上田武司(栗東) ・ 瀬戸口 勉 (栗東)
馬主 / 上田清次郎
競走成績 / 平地23戦6勝 ・ 障害9戦5勝
松田博資調教師が騎手時代に平地の重賞レースを2つ勝っている。
その一つというか、最初に重賞勝ちをもたらした馬がこのホウシュウリッチである。
この頃は、ハイセイコーを筆頭に東の馬が強くて、
「 なんとか西の馬でクラシックを 」 と、期待がかけられたのが、
同じホウシュウのホウシュウエイトやディクタボーイであった。