チアフルついきで行われた「 風のハルカ 」 の時のトークショー
トークショーの会場となった 「 文化会館コマーレ 」
昨日、NHKの朝ドラ 「 あさが来た 」 脚本家の大森美香さんのトークショーが
出身地の福岡県築上町の文化会館コマーレで行われた。
撮影・録音・録画が禁止されていたので会場だけになったが、
その雰囲気だけは感じていただきたい。
大森美香さんのトークショーに行くのは 、
大分県の由布院をテーマにした「 風のハルカ 」 に続いて今回が2回目である。
今回はドラマの依頼を受けてから役者のキャラからの発想などを話してくれた。
そんな、 「 あさが来た 」 のタイトルは、
元となるのは原案の古川智映子さんの 「 土佐堀川 」 だが、
モデルとなった広岡浅子さんのご子息様から、
「 あさ 」 の名をタイトルに入れてほしいという要望で「あさが来た」になったとか。
あさは漢字の朝よりも、ひらがなの方が柔らかい感じがするので、
ひらがなになったという。
白岡新次郎役の玉木 宏はすぐにチョンマゲのイメージが湧き、
その役者のキャラで脚本を書いていったという。
それに主役の広岡浅子を演じる波留さんは、カツラや着物が似合い。
何よりも 「 着物で相撲を取った時の下品さが全く無かった 」 と言い、
「 16歳から60歳過ぎまでの年齢に応じた演技が出来る女優さん 」 とも言っていたが、
オーディションは凄く過酷なものだとも言っていた。
脚本を1年半かかって書いていくうえで、もっともこだわったのが、
新次郎とあさの夫婦の会話のシーンだという。
五代友厚もカッコ良かったが、
「 あさの好きなようにやったらええんやで 」 ってさり気なく言う
新次郎の寛容な心というか、やさしさが玉木 宏にピッタリで、
男でも 「 こういう旦那さんだったらいいだろな~ 」 って思う。
あまちゃんの 「 じぇじぇじぇ! 」 ではないが、
今回の 「 ビックリぽん! 」 はそんなつもりで出来た言葉ではなく、
波留さんのびっくり目玉がすごく綺麗だった。と言っていた。
ドラマ内で出て来た鹿野炭坑は、飯塚市の潤野炭坑のことで、
現在の嘉穂高校のあたりになるが、
炭坑のロケはスタジオで行われたため、短期間の撮影になったという。
ボクがかつて厚生文教委員長をしていたころ、
大森美香さんの伯母さんの大森喜代子さんと社会教育委員として一緒に仕事をしたことがあるが、
その頃 「 美香が 」 ってよく言っていたが、失礼ながら大森美香さんのことを全く知らなかった。
脚本家の仕事は小説家のように、ヒットすればするだけ、
次の作品の期待が大きくなるだろうから、新しく作品を書くというか・・・
前作を超えた物を創りだすのが大変だと思う。
それぞれの役者になりきって書いた脚本も終わり、
先週の木曜日に大阪で打ち上げがあったという。
1年半の脚本書きから開放され、しばらくゆっくりしたいだろうが、
もう次の構想が頭の中でレゴブロックのように積み重ねているかもしれない。
「 あさが来た 」 は、仕事の関係でリアルタイムで見ることが出来ないが、
録画で楽しませてもらっている。
そんな 「 あさが来た 」 は、女性が活躍できる社会のファーストペンギン ( 先駆者 ) であり、
涙するほど人の心にしみる感動があり、
人を許せる寛容さがあり、元気がもらえるドラマである。
そんな良いドラマの脚本を書いてくれたことを感謝している。