独立した丘になった三重グスク
ロジワールホテルの駐車場にグスクの看板がある
グスクの中心部にある殿内 ( 祠 )
対岸に屋良座グスクを望む
石垣を残したグスク内
グスク内にある水神 ( 拝所 )
三重城 ( みいぐしく ) は、那覇港入り口にあるグスクで、
16世紀後半に倭寇への防御のため造られたという。
当時は陸から短冊のように島と島を橋で渡すように出来ており、
島の先端には砲台があり、対岸の屋良座森グスクと対で那覇港を守っていた。
そんな島をつないだ橋も対岸にあった屋良座森グスク同様に周囲が埋め立てられ、
姿を変えてしまった。屋良座森グスクについては、
米軍の那覇軍港だったために現在は更地になって、昔日の面影は何も残っていない。
三重城の由来は、「対岸にある屋良座森グスクよりも新しく出来たため、
新城(みいぐすく)と呼ばれていたのが、
いつの間にか三重グスクと呼ばれるようになったという説と、
当時は三つの橋から出来た城だったので、三重グスクとも呼ばれた」という説が残っている。
また、この拝所からは生まれ島から沖縄本島へ出て来た人や
遠く内地へ旅立った人を想う 「 遥拝所 」 になっているため、
ここには多くの人が故郷や遠く離れた肉親などを想って拝みに来ている。
三重城へのアクセス
三重城へのアクセスは、那覇空港より国道58号線を那覇市内へ向い、
明治橋を渡り、次の旭橋交差点を左折して海に向って直進すると
「ロワジールホテル・オキナワ」に突き当たる。
その駐車場から海まで一帯が三重城の存在した場所である。
また、対岸の屋良座森グスクのあった場所も確認できるが、
コンクリートで固められた平地になっている。
駐車は、少時間であれば、ホテルのフロントに行って駐車場の使用を願えば駐車できる。
りんけんバンドが唄う「 ふなやれ 」 の歌詞に三重城 ( みいぐしく ) が出て来る。
ふなやれ - りんけんバンド WOMAD '92
歌詞は、三重城が出て来る2番のみを掲載します。
船ぬ習 ( ふにぬなれ ) や別りぬ習 ( なれ )
船を知ることは別れを知ること
見送る御万人 ( うまんちゅ ) 涙 ( なだ ) 見してぃ
見送りの人は涙を見せて
名残押 ( なぐぅりお ) しでぃ出船子供 ( んじふなくぅ )
船出の人への名残を惜しんでいる
ミケーン タケーン又とぅんけーてぃ
2回3回と振り返って
童 ( わらび ) ・妻 ( とぅじ ) ・親 ( うや ) かめーりば
家族を捜してみても
ミケーン タケーン又とぅんけーてぃ
2回3回と振り返って
見分きんちかん三重城 ( みいぐしく )
三重城まで来るともう見分けがつかない
※ 「 ふなやれ 」 とは、航海を意味する