そろそろ九州各地の桜も満開になろうとしている。
そんな桜をテーマにしたものをいろんなカタチで紹介したいと思います。
ハッキリ何だったかは覚えていないが、
映画を見に行った時に次回予告で流れていた 「 サクラ大戦 」 。
その 『 檄! 帝国華撃団 』 の歌に聴き惚れてから、
すぐに調べてDVDとCDを即買したわけである。
たまに思い出したように引っ張り出して観たり聴いたりするが、
その度に浅田次郎の 「 活動寫眞の女 」 を思い出す。
このアニメの 「 サクラ大戦 」 のストーリーと、
浅田次郎が書いた 「 活動寫眞の女 」 の中に出てくる女優が重なるのである。
役者の 「 死んでも舞台に立ちたい 」 「 映画に出たい 」 という強い思いがあるから、
実際の撮影現場でも死霊や生霊が存在すると思う。
華やかなキネマの世界では、その華やかさゆえに、
妬みや恨みつらみの生霊が渦巻いていると思う。
アニメのサクラ大戦の中に出てくる 「 玉梓つわ子 」 が怨霊となって出てくるが、
浅田次郎の 「 活動寫眞の女 」 では、伏見夕霞 ( フシミユウカ ) という女優さんが、
チョイ役の脇役であったが、主役を奪うほどの美貌ゆえに命を絶った。
だが・・・映画に未練を残してスタジオに出てくる。
桜のように華やかにパッと咲いてサッと散るような
そんな華やかさと儚さが同居する映画界や芸能界。
一瞬の演技に魂を削っているからこそ、桜のように人を魅了するのかも知れない。