新上五島町の北部に位置する1870年代の大水は、
信仰を守り伝えて行く組織も伝道士としての資格をもった信徒もいないキリシタン集落だった。
それで迫害を受けずに済んだ代わりに、その集落の信仰復帰は少し遅れることになる。
しかし曽根、江袋、仲知、赤波江の水方や伝道士の活動に支えられて、
村をあげてのカトリック復帰となった。
同教会の洗礼簿を見ると大水教会の長崎での受洗者は明治5年に2名、
明治6年に5名、明治8年に3名となっていて、
大人の多くは明治8年頃までにカトリックに復帰している。
この大水の集落の信仰復帰のために貢献したのが赤波江キタの他に、
曽根の伝道士常造と赤波江の伝道士赤波江助作である。
二人とも要理を教えるだでなく、洗礼志願者に長崎まで同行し、代父となっている。
大水教会の旧聖堂は1913年祝別されたもので、集落のほとんどが信者である。
その中心的役割を果たしていたが旧聖堂は老朽化の為、解体し新聖堂の建設に入った。
新聖堂は1985年12日5日里脇枢機卿によって祝別された。
所在地 / 長崎県新上五島町曽根郷大水
教会の保護者 / 聖ミカエル