教会の前にあるルルド
平戸ザビエル記念大使聖ミカエル教会は、平戸市街地西側の丘の上にあり、
市街地から坂を登る途中で手前の光明寺、瑞雲寺などの
寺院と重なって見える風景は 「 寺院と教会の見える風景 」 として、
平戸を代表する景観の一つとなっている。
鉄筋コンクリート造りのゴシック様式の教会堂で、
左側にのみ八角塔があるアンシンメトリー ( 左右非対称 ) な景観を作っている。
カトリック長崎大司教区においては、
平戸地区 ( 平戸市・松浦市および佐世保市江迎町 ) を管轄する主管教会となっている。
平戸は、日本に初めてキリスト教を伝えた
フランシスコ・ザビエルが三度にわたって布教に訪れた地であり、
ザビエル以降に来日したイエズス会宣教師たちによって
平戸島や生月島では多くの住民がカトリックの洗礼を受け、
その後の江戸時代の禁教令下でも隠れキリシタンとして、
信仰を受け継いでいった人が多かった。
明治時代に禁教が解かれて、平戸でも宝亀、紐差などの教会が建てられた。
平戸ザビエル記念教会のある平戸港周辺の市街地には、
もともとカトリックの信徒は少なかったが、
近隣各地からの移転により信徒が増えていった。
1913年 ( 大正2年 ) 、隣接地に 「 カトリック平戸教会 」 として仮聖堂が建てられ、
約4km北の上神崎 ( かみこうざき ) 教会から司祭が巡回するようになった。
そして1931年 ( 昭和6年 ) 4月に現在の教会堂が建てられ、
早坂久之助司教によって献堂式がおこなわれた。
献堂40周年の1971年 ( 昭和46年 ) 9月に、
聖フランシスコ・ザビエルの像が聖堂の脇に建立されたことから
「 聖フランシスコ・ザビエル記念聖堂 」 とも呼ばれるようになった。
2006年には、献堂75周年とザビエル生誕500年を記念して、
フランスのルルドの泉を模した 「 ルルド 」 が敷地内に建設された。
所在地 / 長崎県平戸市鏡川町259-1
教会の保護者 / 大天使聖ミカエル