クレーンで吊られた仔牛を載せたコンテナ ( 徳之島 ・ 亀徳港 )
宇久島の大田江にある藤原久道の墓からの帰り、
道路脇のガードパイプに繋がれて、
不安そうに眼をギロギロっと動かしながら
こっちを見ていた仔牛。
トラックや軽トラに積まれてセリに連れて行かれていたが、
売り手が付けば仔牛ともお別れである。
飼い主にとっては嬉しいような悲しいような複雑な気持ちだろう。
数年前に徳之島に行った時に、
港でコンテナに仔牛が詰め込まれ、
クレーンで吊られてフェリーに乗せられていた光景を思い出した。
徳之島で生まれた仔牛は、神戸や松坂に運ばれて、
そこで飼育され神戸牛や松阪牛として出回るという。
牛が売れなければ生活が成り立たないだろうが、
なんとも悲しい運命 ( さだめ ) である。