お母さんから食べさせてもらっている御子様フンボルト。
「言うこと聞かんと、頭から喰うてまうでっ。」
そう言って脅かしているような光景です。
御子様の方は、両脚が離れていて、まだヒナっぽい体型をしています。
食べ終わったところ。
親子のクチバシをつなぐヨダレ?の糸が1本。
おや、御子様フンボルトのお顔が黒いです。そして、目の後ろに白線が一筋。
フンボルトの御子様は白ホッペじゃなかったの?
じつは、このときだけホッペが黒く写っていたのです。お食事シーンの前後では、ホッペは白っぽく見えたのに。
きっと、このあたりの羽が白黒2色になっていて、向きや水濡れの加減などで黒っぽく見えたりするのでしょう。
末期的症状?
といっても病気の話ではありません。着古した羽の状態です。
この写真は3月に撮影しました。フンボルト亜成鳥ですが、羽がすり切れたり抜けたりで、因幡の白兎めいた正体不明な姿となっております。
ご覧の皆様ならご存じの通り、フンボルトペンギンは通常年に1度換羽をします。たいていは夏頃です。
ですが、亜成鳥から成鳥柄になる換羽の場合は、1年ではないことがあるのです。
生まれた時期によっては、もっと長い間、亜成鳥装束のままになってしまいます。
亜成鳥になってから迎える夏までの期間が充分にないと、換羽は次の夏に先送りされるからです。
暑さ寒さに防水性は大丈夫かと心配になりますが、飼育されていればたいていは大丈夫だと思うことにしております。
降りしきる雪の中のキング親子。
ヒナのほわほわ綿羽は、毛皮のコートをスッポリ着込んだかのように寒さを寄せ付けません。
しばらくたって。
おや、この3羽はファミリーではなくて、左の1羽は部外者だったようですね。親に攻撃されています。
よく見ると、成鳥よりもヒナの方にたくさん雪が乗っかっています。
ヒナのほわほわ幼綿羽の方が断熱性が高いということでしょう。
でも、それだけではないと思います。
成鳥の羽は重なってピッタリ平面になっている上に自家製ワックスが塗ってありますから、雪が滑り落ちやすい。
幼綿羽は1本1本が立っていて、雪が引っかかりやすいはず。
寝転んだ親子キング、ヒナの方が圧倒的に白いですね。
チョコケーキに粉砂糖を振りかけたみたい。