Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

信用払いカードの味

2024-02-01 | 料理
車中のラディオは難民への支給カードについて伝えていた。難民指定された人々はドイツ連邦共和国から支給金を受けるのだが、その扱いを仕送りなどに消えてしまいかねない現金から支払いカードにするというものだ。同時に現金支給の煩雑さを避ける意味合いもある。しかし難民が支給を其の儘故郷の親類などに送ることが出来なくなれば不正な難民への波も抑えることが出来るというものだ。

このカードは通常のECカードの様に買い物等に使えるのだが、送金などは出来ないようになっていて、トトロットも買えないようになっているという。それでも物品を購入して売れば現金化できるという穴もあるのだが、それでも抑止力はあるというものだ。

久しぶりのAfDの首長誕生などで連邦内でも外国人問題が久しぶりに沸き立っているのだが、嘗ての労働者の間での不満の矛先というよりもよりイデオロギー的なものになっていて、如何にも皮相的な問題でしかなく、場合によってはAfDの崩壊へと繋がる可能性もあるだろう。

ベルリンのことは沢山語ることがあるのだが、なによりも演奏会についても生中継されたアーカイヴを含めてまだこれからであるが、エルツ地方での食事もとても良かった。以前は旅行と言えば外食の楽しみだったのだが、そうした楽しみは殆ど無くなった。理由は夜の催し物絡みで出かけるので、ゆっくり外食を摂る時間も機会もないからだ。

すると今回の様に前乗りで一泊するのは貴重な機会であり、厳冬期でなければ一日途上で食料を車に入れておくのも不可能になる。それゆえにこうして機会があるとやはり楽しみとなる。

宿でネットで早速調べると水曜日に開いているところは限られていたのだが、あれだけの田舎で最高に評価されている店が開いていたので、早速車で出かけた。宿を探す時に既に見かけた水道塔の近くだったので距離感もあって、全く問題がなかった。

車で通ると店の前に数人が立っていたので席が空いているかどうかが訝れたのだが、時刻も18時ごろでまだ早く、座れた。ビールは半リトッルのピルツナー4.1ユーロで二杯、メインに16.6ユーロのベルリン風子牛のレーバーに選択して3.5ユーロのベルン風レスティとした。ソースが付くかどうかが理由だったが、熱々の方が良いということで揚げ物にした。玉葱のしっとり感とこれがまた最高に合って、その甘みが旨味となっていた。

そして結構入っていた店に来ている地元のおばさんとかの話しを聞いていると興味深かった。ベルリンからもライプチッヒから結構遠い田舎であるのだが、それ程田舎臭い感じではなかったのも少し驚きで、やはり街自体が小さいながらもそれなりに襟を正している感じがあって、逆にワイン街道の小さな村で酔いだくれで奇声をあげているのとは少し違う。レストランとワイン酒場の違いであろうか。

クレディットカードでも決算可能だったので28ユーロの所を32ユーロ支払っても大満足であった。物価が安いのは当然か、西ドイツなら10ユーロ高くなっただろう。お味も全て大満足。



参照:
赤ワインにレバーとザウワークラウト 2004-11-20 | 料理
蛇が逃れる所-モーゼとアロン(2) 2005-05-03 | 音
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くっつかない米粒ヌードル

2023-12-07 | 料理
最初の寒気は過ぎた。それでも咳をしている人は増えた。走るにも僅かな陽射しの間に済ましたい。谷の林道は陽射しが強く当たる所以外は真っ白になっていて、自転車ともう一人に続いて三人目の足跡で、動物のそれはほとんど見かけなかった。バムビなどもどこかで過しているのだろうが分からない。

季節柄安売りのモッツァレッラの賞味期限が来たので、食し方を考えた。ネット情報ではオーヴンにかける方法もあり、以前は茄子の上に乗せた。茄子もないので先日購入したバリラの米粒ヌードルを合わせてみることにした。スープの為に購入していたのであるが、時間通り10分茹でて、同時に準備したトマトのソーズに刻んだそれを入れて、ヌードルの上に全てを掛けてオーヴンにかけた。

心配していたのは、米粒ヌードルがくっつくことだったが、そういうことはなくて、綺麗に皿に取れた。味はベーコンと玉ねぎも効いているのでまずい訳もなく、綺麗に満遍なくモッツァレッラが伸びていて、食感と言い風味と言い文句なしであった。何よりも寒い時に熱いグリルものを楽しめるのが一番だった。雑炊風のものしか思いつかなかったので更なる使い方が出来ることが分かって得をした気持ちである。これならば付け合わせにカレーとかサフラン風味で米代わりにも使える。米よりも早く付け合わせれる。

来夏のザルツブルク音楽祭のプログラムが発表となった。何よりも関心があったのは秋にスカラ座でやる共同制作「バラの騎士」が入っているかどうかだった。日程的には難しいもののキリル・ペトレンコが新制作指揮をするならばその前に他の指揮者ではあり得ないと思ったからである。そしてミラノでの配役などが明らかに落ちていて、決して話題となる制作とはならないだろうと予想がついている。

結局ペトレンコのザルツブルクオペラデビューは伸ばされた。勿論再来年に同じ制作をザルツブルクで指揮するとすれば手間は省けて、ヴィーナーフィルハーモニカーに練習と付ける時間により時間を割けれる。少なくとも独語圏では大物独語歌手でないとお話しにならないので、ディアナ・ダムラウが予想される。

少なくと2024年も今年に続いてザルツブルクに出かける必要はなさそうだ。ここ暫くはアスミク・グリゴーリアンを引き上げたヴァルサーメストも病気もあってか来年も入っておらずに、批判にさらされ続けているロシアンマネーの影響から足を洗えないようなプログラムとなっている。

これで再びプーティンバンクの支援が明らかになると可也危ないことになって、大きな体制の改革が為される必要が生じてくるかもしれない。

嘗てから中心となっているヴィーナーフィルハーモニカーの負担を如何に減らして沢山の催し物を執り行うかが課題だったが、結局そこにブラック労働の賜物である露西亜の楽団を上手く振り別けるようになっていて、それらの楽団の活動にプーティンの銀行の支援が欠かせないとするならば、ザルツブルク音楽祭もその経済的な恩恵に授かって開催されているということになる。

嘗ては大きなスポンサーによって運営されていてメディアの投資がそこに乗っていたような状況が既に朽ちたということである。



参照:
回答が出される週末 2022-12-14 | 生活
立ち眩みでメガネ屋へと 2022-07-17 | 生活
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英雄の慰霊記念日

2023-11-20 | 料理

フランスで購入したブルゴーニュを開けた。オートコーテドヌイ2021年ものだ。残念乍らコルクがいかれていた。抜いた時に直ぐに分かった。価格的に20ユーロしないものだから、寝かしておく必要もなく、よかったが、いいものならば精神的なダメージ受けた。案の定その若干かびた様な味はどうしようもなく、レストランならば直ぐに好感させる代物だ。だからレストランは60ユーロ近くの価格となる。

スーパーで購入した日常消費品なので仕方ないが、実はこういう例はドイツのリースリングを購入している中では殆どない。醸造元で購入するワインの管理がいいこともあるが、コルクの不良に関しては管理とはあまり関係ない。当るか当らないかだけだ。勿論高級なワイン程管理された上質のコルクを使うので当るケースは少ない。しかしドイツの醸造所が多くスクリュー型の栓のシステムを日常消費用ワインの為に投資しているのは、フランス程にはいいコルクが入り難い事情があったからだ。それでも昔からそれ程当たった覚えがなく、精々千本の数回にも満たなかった。

最後のバーデンバーデン訪問辺りから喉が痛かったりしたのだが、どうも微熱などがあって、更に腹の調子も悪くなった。となるとやはりコロナの症状で全く夏のあれと似ている。一月以上快適だったのに再び不調になった。早く治すしかないと思う。

11月は死の月だ。例年ならば寒さもあって籠っているのでこの慰霊の日の日曜日も問題にならないが、お天気になったので州などに依っての禁止事項に抵触する場合があったと思う。音曲のエンタメなどスポーツ行事等も許されていない。面白いのは車の洗浄も許されない。あまり意味は分からないが、今年はイスラエルのガザ攻撃もあって、各地で問題があったかもしれない。ナチ時代には英雄の日となっていたようだ。

社会的にもう少しガザの犠牲者に対する支援などの声が、この日を越えてクリスマスに向けての草の根の運動が盛り上がってくることが期待される。

大阪ではベルリナーフィルハーモニカーによって「英雄の生涯」が演奏されたが、週明けからはいよいよ東京での初日となる。上の慰霊の日の決まりによれば、こうした催しものはエンタメではなく芸術的な催しものなので全く問題がない。

日本の学者などはEとUつまりエルンストとウンターハルテュングの区分けを古臭い美学だと批判するが、歴としてこの差異は法律的にも峻別される。九月に指揮者エンゲルが発言していた管弦楽団とジャズのフユ―ジョンへの第三の道への可能性は法的に著作権の徴収率などにも大きく関わるのでそれ程容易ではない。この法的な判断で最も有名なのは嘗ての三大テノール演奏会がエンタメとして認定された事だった。要するにそうした演奏会はこの日には催してはいけないとなる。

スーパーで購入したサヴォワのチーズも平らげた。やはり油脂の多い40%の方が味わい深かった。その時に購入した雉のパイは美味かった。リースリング浸けということでザールのリースリングにもよくあった。次回も是非買いたい。今迄気がつかなかった。聴いてみるまで分からなかった。



参照:
時間的な余裕感を吟味 2023-10-16 | ワイン
パロディーの様なもの 2023-11-19 | 文化一般
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付け合わせザウワーボーネン

2023-10-26 | 料理
故コール首相の大好物アイスバインの缶詰を週末開けた。旅行先とは違って付け合わせなどを考えた。一度目はジャガイモのチップス風で煮凝りを溶かした。それが甘くて、ゲーテの愛したモンツィンゲンの2018年ものプリミエクリュが輪を掛けて素晴らしかった。2018年のグランクリュ「フリューリングスプレッツェヘン」も暑い年度で単調とされているに拘わらず落ち度のない年度ということを醸造所の垂直試飲で皆で確認していた。勿論これは酸がそれほど際立っていないので何十年も長持ちはしないが、開けた初日は最大級の素晴らしさだった。

そして二回目は、ザウワーボ―ネンというマメのザウークラウトと同じ乳酸での漬物を付け合わせた。なれていない新鮮なものなのでクラウトよりもむしろ癖はない。しかし若干酸味があるので、煮凝りの甘さを中和させた。通常の煮凝りの場合は酸が入っているのだが、これは足肉コラーゲンを其の儘詰めてあるので、その辺りの相性も少し違う。

リースリングに関しても開栓後二日ぐらいで酸が若干弱くなっていた。やはり正式にプリミエクリュに昇進する以前の年度だったので若干その辺りは仕方がない。この年度のグランクリュを何時か開けるのも楽しみだ。

ラフマニノフのお勉強を少ししている。やはり気になったのは、ペトレンコが復活祭中止でその代わりにベルリンで演奏した交響曲二番である。ざっと流しているだけではあまりやっていることは分からなかったのだが、楽譜を見ていると、そこ記してあるメリハリをしっかりつけて、テムピの設定も見事にコントラストをつけているのが分かった。

呈示部の繰り返しでも、二回目になると流麗に、逆に力感をしっかりつけて音の質も表情も変えている。それがどこで活きて来るかというと展開部の突然の転調でのはっとさせる効果などさりげなくなのだが音楽に深みを付ける演奏をしている。弦に木管が寄り添っての音色のグラデーションが味噌であるが、その管と弦のつけ方が絶妙で流石の超一流管弦楽団である。この面に関しては、管がしっかりと純声調で核を作り、そこに弦が寄り添うフィラデルフィア管弦楽団の演奏に期待したい。確かネット実況録音があるので先ずは確かめてみる。

それ以外にスケルツェの早いテムポやら運動性もペトレンコ指揮ならではの演奏で、尻を振っての指揮のネゼサガンでは無理なことは分かっている。

もう一つ「パガニーニの主題による変奏曲」は2017年にペトレンコ指揮で日本公演前にピアニストのレヴィットを招いてのアカデミー定期演奏会での録音がある。これも当時の印象からすると大分変わった。なによりもピアニストの癖が分かってしまっているので、以前はなかったそのソロを前後するように合わせているという感じがつよい。上手く合わせているのはペトレンコであり、テムピに定まらない歌手にも上手に合わせる座付き管弦楽団だというのがとてもよく分かった。そこが後に招聘されたアムランとの共演とは全く異なる。

ラフマニノフの動機の扱い方は少しブルックナーを思い起こさせて、その先にはロシア正教会などのメリスマ感覚があるのだろう。音響的にはマーラーなのかもしれないが、上行下行などを上手く組み合わせているなというのも印象に残った書法だ。恐らくピアノの右手左手などから来るものなのだろう。



参照:
曖昧模糊とした風景 2023-10-25 | 雑感
故コール元首相のご愛好 2023-09-14 | 生活
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シチリアの安物ワインに

2023-10-12 | 料理
本年最後の予定の旅行から帰宅した。プファルツに入ってから、燃料が怪しくなっているところで渋滞があったのでアウトバーンを下りて、遠回りしながらとランダウで給油した。174.9だったので30リットル入れておいた。通常ならばミュンヘン往復は無給油で往復するのだが、往路に急いだことと、復路で飛ばしたことで心細くなっていたからだ。

復路のアウトバーンは久しぶりに気持ちがよかった。ミュンヘン―ウルムノルト間の工事が全て終わったようで、一か所だけの橋だけで、その他は夜間などは再び殆ど無制限で走れることになったようである。新しい車で新機能で夜間視覚さえよくなれば平均速度を可也上げれると思う。BMWを国上げて支援しているようなものである。兎に角、三車線が長く続いて路面が綺麗なので飛ばす楽しみがある。

あとは、シュトッツガルトからカールツルーヘ迄の黒い森の工事が終わり、一部ICEの新線路と日本の新幹線の様に交差している辺りからもう少し峠越えがなんとかなれば、2時間半か掛からなくなる筈だ。しかし下りの復路も飛ばしても3時間では無理で3時間半以上掛かる。

眼鏡の影響は大きいのだが、飲んだ後に右目が充血していたので、それだけ運転の負担が掛かっていたのだろう。コロナ期に明らかに落ち込んだ動態視力などが回復したように感じるのは、全く気が付いていなかった臭覚でもそうであり、様々に健康的にコロナ影響を脱しつつあると思う。

500周年記念演奏会はそれに値するだけの演奏をしていた。舞台上のこの座付き楽団を聴くのは、2016年のツアー、2017年の日本公演直後のブラームス交響曲四番、ヘルマンレヴィ記念演奏会に続いて四回目であったが ― それ以前はザワリッシュ指揮とクライバー指揮だけだろう ―、今回が奈落で演奏するその良さを一番発揮していたと思う。態々出かける価値のある演奏会だった。

予想通り1時間40分後にはレストランに出かけられた。一度一人でふらりと寄った時に手前のガストロでの食事が気が利いていたので今回試してみた。高級ホテルフィーヤヤーレスツァイテンの横にあるだけに普通に200ユーロぐらいのボトルがメニューに並んでいて、一人80ユーロ以上ぐらいの相場を作っている様だ。それでも一等地だけに結構入っている。やはり外国人が多いようだ。

そういうことで決して安くて旨いレストランではないのだが、イタリアのシチリアの安物ワイン39ユーロに合わせて勧められた特製ティラミズも良かった。本物のアマレットなどの材料を使ったというのはその味の良さに表れていて、全く変な甘さがなかった。14%のアルコールにバッチリで、覚醒した。その前のヴィール肉レモンソースにアンティチョークは味付けが参考になった。

お陰で車を動かす前にカフェンインを必要もなかった。地下駐車場は早めに出かけたので良かったのだが、案内の様に半分は閉鎖されていた。次にこの劇場に行くときはある程度解決されていることを祈る。広場を進入禁止にして出入口をマクシミリアン通りに作るらしい。広場でイヴェントがもっと盛大に出来るようになるのだろう。16時55分入場で24ユーロはまずまずだったか。ダルマイヤーに行こうと思えば劇場に出るしかなかった。劇場の人らしきが声をかけてくれたのだが、その行先は異なる。



参照:
備えておきたい生活 2023-10-11 | 料理
500周年記念の一望 2023-10-10 | 文化一般
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備えておきたい生活

2023-10-11 | 料理
愈々旅行の準備である。今年最後のお泊りの予定。燃料も満タンにした。エンジンオイルを入れておけば、これで帰って来るまで動いてくれればよい。178,9で午後よりも若干高めに支払ったがそれでも前回と合わせて安い。

駐車場の制限があるので上手く入り込めるかどうか、いづれにしても普段よりも余計に時間を見ておかないといけない。上手くゆっくり走っていければ一番良い。シャツも回収してきた。出来れば日帰り支度で着替えずに、チェックインして荷物を部屋に入れて、保冷材だけを預けて其の儘16時30分過ぎに劇場に向かうぐらいでもいいかもしれない。

衣装も朝晩が13度程まで下がるぐらいで、晴天で25度までなので何を着ていても問題とならない。夏と下着も全く同じでいけそうだ。あとはジーンズだけでいいのか。衣装ケースだけはスーツケースに入れる。帰りに着替えるだけにしてもよい。

道中の用意にノイズキャンセラーを充電したり、お勉強にブレゲンツでの演奏をWAVにした。演奏時間は70分ほどしかなく、今回もスポーティーという皮肉もあったぐらいで早いのだろう。食事の予約を21時に取ってあるが、これならば20時45分で十分だった。楽譜は探しても見つからないので調べるとやはり昔の音友版の楽譜があった。四年前のこととなると忘れている。

今回はコーヒーも何を買うべきか考えておかないといけない。その他は結局いつものようなものを買うだけだが目新しいものがあるのか。途上ではピクニックとなるが、ブロッツェン二つに、何かを挟むのと、果物三種類にラッディシュ、あとはお好み握り飯を二号飯となる。茹で卵三つにサラミ類を二三本あれば途中一色外食を挟んで帰宅迄なんとかなる筈だ。コーヒーメーカーがあったが、それ以外にこちらからエールグレーを魔法瓶に入れていき、セイロンティーを一リットルほど向こうで沸かす。

九月に残っていたインゲン豆に合わせるように牛肉を食した。2021年産のオートコートドニュイのワインに合わせる為だった。初めてそれに合わせてボンベイと呼ばれるカレーソースを作ってみた。見た目はもう一つであったが、まずまずの味だった。なによりもブルゴーニュに合わせられた。

二本重ねて購入していたワインで、これはこれで楽しめた。ドイツのリーズリングでも拠り抜くと最近は10ユーロ代で食事に合わせた日常消費用も中々見つけるのが大変になっているので、こういうのが15ユーロ越えても当然かと思う。スーパーでは流石に50ユーロも出せないので、25ユーロ迄ぐらいでいいブルゴーニュが探せると勉強になる。

牛肉もローストビーフなどの少し安いところになるとぱっと焦げ目だけをつけて、オーヴンに十分ほどかけることで、触感のいいものが食せる。やはり牛肉は食欲を齎すので、豚肉も色々と味の繊細なものは少なくないのだが、やはり月に何度かは食したい。その為にも手ごろな赤ワインはしっかり備えておきたいものである。



参照:
ダブルブッキングを確認 2023-03-21 | 文化一般
山の中にある産業 2023-10-07 | ワイン
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サフランライスの秋の味覚

2023-10-09 | 料理
ミュンヘン行の燃料は半分入れた。ワイン引き取りに南ワイン街道に出かける途上で最も安いセルフスタンドで40リットル入れた。177,9セントだったので残りを満タンにする時には下回ることはない。その間に20kmも走らないので足しにはなるだろう。

幸いなことに来週の天候は落ち着いて秋日和になりそうだ。衣装も夏に着ていたものに若干下着などに工夫すれば足りる。駐車場を工事しているというので早めに入庫しなければいけないようだ。それでも停められれば助かる。

今朝は一番冷えた。摂氏一桁で流石に走りに出かけるのにフリースのチョッキを着て、羽織るものが必要だった。天気が良いので裸で走れるが、汗はあまり掻かなかった。

長袖シャツは週の半ばから着るようになって、その上に白衣となっている。足元も冷たくなってきたのでサンダルからスリッパに替えた。長袖になると厨房で袖が汚れるので長袖割烹着が必要になる。購入する実験室用白衣は決めてあるが、なにと一緒に発注するか。やはり窓拭き用のスプレーか。

窓拭きもこの二週間ぐらいで計画をしたい。寒くなってくると陽射し頼りとなる。冬タイヤのこともあるので初雪予想を調べた。今迄の統計から最も早くて2012年の十月末の里雪らしいが、十一月第二週までは雪道を走る状況にはないと判断した。その後はどうしてもというのはないので慌てないでいいだろう。拠って不凍液もその後でよく、冬籠りも上手く行けばそれ以降にまで伸ばせると思う。

それでも窓を閉めるようになるとノートブックのファンが気になるようになってきた。そこで最も甚だしく負担の大きいエッジブロウザーを使わないようにした。その代わり再びOperaに戻ることにした。これをクロームのサブとして使う。普段はそれを使っておくということだ。アドストッパーも標準で入っているので使いやすくなっている感じだ。

エンジンオイルは残っている300㏄程をミュンヘン行前に入れておけば戻って来てもかつかつにはならないだろうが、十一月第二週までにまた1000kmほど余分に走るので、再び1リットル補充しなければいけない。月末の発注でいいだろうか。

すると今回はまとめで配送料を浮かすためにマイクロファイザーの皿拭きを購入してみようかと思う。大抵は手洗いでも籠で乾かしておくので必要もないのだが、やはりワイングラスなどは拭いたい時もあり、急いで水気を拭き取ることも少なくない。

先日の杏子茸をバスマッティのサフランライスにしたのは悪くなかった。ワインも若いので力があったので、いい味の均衡が楽しめた。鶏もオリーヴオイルマリネ―だったが、リースリングを壊さなかった。オリーヴオイルもグリルにしてしまうとニュートラルである。安物米が値上がりしたので、リゾットやバスマッティにタイ米などを上手に使っていくことで、麺に頼らずに食を維持できる。やはりジャガイモが価格安定していることが大きな安定感となっている。因みに米は前日のワインソース仕込みの貝のブイヨンで炊いた。



参照:
若年寄りも結構使える 2021-08-06 | ワイン
蝙蝠食べるジキル博士 2020-02-01 | 生活
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あまりに素朴な田舎の味

2023-09-28 | 料理
ベルリンのオペラ劇場の次期音楽監督が決まった。予定の指揮者パパーノの調印発表が遅れていたのでおかしいと思ったのだが、結局ベルリン出身のティーレマンとなった。既にの公職追放並みに前連邦文化大臣からも叱責を受けていたので、継承はないと思われていた。しかし国立歌劇場は州の管轄のようで、連邦政府が関係しないのは嘗てのベルリナーフィルハーモニカーがそうであった時と同じである。そしてその担当者はアフリカ系ドイツ人のユニヴァーサルレーベルのマネージャーがこの間にその任についていた。以前は左翼党の管轄だったので、状況が変わっていたのだった。しかし最終的には来年同じように就任する新支配人に決裁権があって、彼女とそして州の書記官の女性が今回の契約にあたったとされる。そこで給与から職務迄がんじがらめにして発表に至ったらしい。

やはり大きな選考理由には集客性があるとされていて、当然のことながら専門にしているヴァ―クナーやシュトラウスなどの新制作が為されるのだろう。それによってバイロイトの方で新たな動きとなれば喜ばしいことである。要するにベルリンは地方の小規模の劇場として継承されることになる ― 実際に嘗てティーレマンが西側のドイツェオパーベルリンを辞める背景にはバロックオペラ座にする予定だった国立劇場にバレンボイム音楽監督が就任して予算を集中させたことがあった。

既にベルリンでのイムプレッションは纏めているが、そのティーレマンもインタヴューで尋ねられるように東ベルリン風の田舎臭さが顕著で、まさしく現在の首都ベルリンの冴えない感じを体現することになる。他の芸術に関しては言えないのだが、少なくとも芸術音楽に関してはベルリンのフィルハーモニーも残念な事であり、地方都市の一つでしかないだろう。

次回は一月に再訪する予定であるのだが、パンコウ郊外に宿を入れてある。ミッテからは15分ほどであるが、そこに車を停めておいてパークアンドライドするのもいいのかもしれない。どちらにしても宿がベルリンの北側になるのでこちらからは一時間以上長くかかるだろう。時間があればベルリンに入る前に今迄夜行フェリーでしか知らない北海を見てくるのもあり得るかと思っている。先日泊まったポツダムの南の村の人は景色は綺麗だけど何もないと話していた。海まで出ないと意味はなさそうだ。

そこの宿で土曜日は晩に備えてブランチとした。既に開けた煮凝り化していたアイスバインの缶詰にインゲン豆を合わせた。本当はザウワークラウト化したマメを使うようだが暖かければ煮凝りが溶け出す。それで十分で煮凝りに煮込んである脚其の儘の皮を上手くナイフで切ってやれば小さく盛り付けられる。

故コール首相こうした食し方を何処で学んだのかは知れないが、恐らく家庭でアイスバインをグリルして保存しておくというような食生活があったのかもしれない。彼の母親の世代とすると若くても20世紀初頭が恐らく19世紀の女性なのだろうから、こうして一度焼いたような食料を何日にも別けて食するというような知恵があったのだろう。

そしてその素材純粋の味わいは、これまた煮豚に負けない程にニュートラルな味のリースリングに最高の食事となった。残念ながら昼なのでアルコール無しで楽しめた味覚であるから間違いない。



参照:
漆黒の闇があったから 2023-09-15 | 歴史・時事
故コール元首相のご愛好 2023-09-14 | 生活
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迎へ酒の酔いがまわる

2023-09-20 | 料理
金曜日は結構酔いが残った。ワイン街道からベルリンへの旅行、そして久しぶりのベルリン、宿への帰宅の彷徨など疲れてビールとワインを開けた。予定よりも遅れての食事だったので、缶詰も開けなかったのだが、翌日に残った。深い眠りともならなかった。結構否定的な感じが付きまとった。しかし、朝のパンを購入しておく仕事があったので、早めに買い物に出かけたのだが、村の一件目はスーパーに併設で見るからに不味そうだった。

そこで、次の反対側の村へと行ってみた。そこには数年前までは有名なパン職人がいたようで新聞にも辞める時に惜しむ記事が出ていたようだが、ポツダムの外れにあたるのだろう。その後に小奇麗な店が出来ているのだが評判が悪い。それでもスパーよりはマシだろうと思ったが、広場で市場がたっていた。そこで駐車に苦労すると、近所の住宅街も見れてよかった。自然の中にある瀟洒な住宅街で、東独の党関係の人が週末に住んでいたに違いない様な感じだ。そしてヤクザな感じのお兄さんからいいパンを買えた。金曜日朝に購入してそして今火曜日にも未だおいしく食せる。ここまでのは初めてだ。前に購入した若い叔母さんが酵母について質問するとワイン酵母と答えていた。普通の百姓パンなのだが、バターを付けるだけで幾らでも食えるのが不思議。塩気が丁度いいのだろう。そしてパサパサにならない。手渡された時から焼き立てではなくしっかりしていた。恐らく南ドイツとはまた別の伝統があるのだと思う。一時間ほど時間を掛けたがとても価値がある朝の買い物となった。

そこで朝食後身体を休めた。あまりお勉強する元気もなかった。旅行疲れだろうと思う。ミュージウムインゼルに行こうと思っていたが、駐車して歩かないといけないことに知って、取り止めた。街の中を歩くのは苦手である。そして外回りは歩いたこともある。目的の展示館に車でいけないならば価値がないと思った。要するにベルリンは車の街ではない。

夜のコンサートの生中継があるのでタイマー録音しようと思ったが失敗した。前夜には成功していたので注意が足りなかったようだ。あまりお勉強するだけの意欲も無くて、今度は道が分かっているので、給油するだけの時間を見て出かけた。それでも18時に駐車場入りするにはまだ時間が空いた。そこでフィルハーモニーに並ぶティーアガルテン通りのアデナウワーハウスから始まる日本大使館やらが並ぶご近所でゆっくりと停車などをしていたのだった。

今回は宿までの帰路の給油を先にしておいたので復路ではポツダム広場に出て、ブランデンブルク門の前を通過した。前回の時は工事中で走れなかったので門の前の路を走るのは初めてだった。これでロンドンのバッキンガムからビッグベンやチャーリングクロスなど、またパリでは凱旋門やシャンゼリゼなど概ねの首都の中心地は車で走ったことになる。それらに匹敵するところは欧州にはないだろう。ベルリンは比較に為らない田舎だけれども。

流石に二日目はナヴィが落ちないように凱旋道路を突っ切って、そして間違えずにA100に入った。だから宿にも11時前に戻って来て、付け合わせのインゲンマメは塩茹ですればいいように準備してあったので問題なく、あとは故コール首相の好物缶詰を開けるだけだった。完璧かと思ったが、二本目を開けて一杯継いで冷やしておこうと思ったら、突き刺したコルクが長過ぎて、冷蔵庫の棚から床に転げ落ちら。下のタイルでは瓶が割れた。そこそこのヴィラージュリースリング一杯しか飲めなかった。酔いが回っていたか?



参照:
漆黒の闇があったから 2023-09-15 | 歴史・時事
故コール元首相のご愛好 2023-09-14 | 生活
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ターキーサタデーナイト

2023-09-05 | 料理
土曜日は14時30分前にチェックインをした。車を停める時にオーナーの奥さんがご近所さんと世間話をしていた。12時前に出るつもりが少し遅れたからだ。それでもワイン街道からの峠越えでは一部工事中であったが、工事の箇所も殆どなく予定通りの走行時間で着いた。

急いで荷物を部屋に持ち込んで冷蔵庫を効かせた。ワイン街道から出だしに幹線道路との交差点から出たところで、後輪を内径差で引っかけた。踏み込むと直ぐに右の方に赤いのが見えたが、あれは変なところにある赤信号なのだろう。若干落ち着かない出発だったのだ。

そして、試飲会に行くとオーナーに話すと一寸距離があってザールブルク経由かなと、そしてそこでワイン祭りがあるということで、これはヤバいと思った。予定の近道であるアイルクッペの街へは工事中で道が閉鎖してあった。残りは面倒なザールブルクを通過しかなくなった。それで俄然意気消沈した。つまり試飲会で楽しんでいい気持ちで帰ってこれないということでしかない。もし知っていたらその宿には泊まらなかったかもしれない。そしてルクセムブルックへも工事で不自由なことになっている。

一泊64ユーロなのは安いのだが厨房は二件共有なのも減点要素である。それでも高得点は部屋の広さだったのかもしれない。道路工事さえなければ都合の良い場所なので、次に泊りでルクセムブルクに出かける時にはやはり候補には上がると思う。

それでもついつい飲んで仕舞った。最初に予約した時の様に食事はしなかった。愉しんでいる場合ではないと思ったからだ。そして要らぬ出費を節約できる。その分ワインを買いたい。

ここのオーナーは独有数のビール会社のオーナーの倅なのだが、結構嫌なことも言わせてもらった。結局週明けにも挨拶することになるのだが、仕事熱心なことだけは間違いない。こちらも酔いが回っていて、そういう絡み方のなるのも仕方がない。

宿への帰路はやはり苦労した。何度ザールブルクの廻りを廻ったことか。帰宅してもよく覚えていない。アルコール検査のありそうなとところはなかったのだが、記念撮影されていないかびくびくである。兎に角閉鎖やら渋滞で何処をどう走っていたのやら。そして週明けに再訪するときにも迷った。そして漸くザール河岸の道への入り口が分かった。

兎に角そこから一山超えて次の谷に戻るのだ。山の中を通る時は交通がないので全く問題がないのだが、街から出たり入ったりがすんなりと行かず、記念撮影の危険にはらんでいたのだった。

一番驚いたのは、翌日夕方になって車を出そうとしたら、朝食パンを買いに行った時には気が付かなかったのだが、サンルーフが開きっぱなしになっていたことだった。そんなことも気が付いていなかったことになる。そして、食事なしで戻って来て近所で何かを探したが、トルコ人の店での限られたお持ち帰りしかなかった。ヴィーガンの揚げ物コュフテというのを食した。ソースがトマト色をしているのでなんだと聞いたら着色料だというので笑った。ポメスだけで店仕舞い前に4ユーロは可哀そうだったので、それだけで7ユーロはお互いさまにいい注文だったようだ。普段は食する事のないものをテークアウトして持ってきたビールで夜食とした。



参照:
旅絵日記週末編 2023-09-04 | 文化一般
グラス向こうの先見性 2023-08-30 | ワイン
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新茶を一月で飲み終える

2023-08-07 | 料理
眼鏡を替えてから一月経った。胃腸を悪くしてから一月経った。

目の疲れは軽減されて少なくとも集中してものを読むのはモニターであろうとプリントであろうとも可能になった。苦にならなくなったのだが、やはり長時間続けては厳しく感じるようになるので休憩も必要である。

新茶の煎茶を四週間ほどで飲み干した。流石に最後迄堪能できた。新茶などは久しく飲んでおらず、やはりダージリンのファーストフラッシュよりも価値がある。今回も6月に探して貰って未だ入荷可能とは思わなかった。

さて続いて開けたのは初めての宇治の有機茶である。それ以前には京阪地域で始めていたようだが、有機化がなったようで喜ばしい。個人的に有機農業品に金を出す消費者ではないのだが、どうしてもビオデュナミ―クのワイン地所の中に住んでいると興味が強くなる。栽培の難しさや拘りを知っているからで、一中一夜にはならない。農薬を使わない事での生産の危険性は高まる。

宇治市近郊の和束町とより伊賀に近い南山城村の二カ所のものがある。講釈を読むと霧と高原がキーワードになっていて、この時点でどちらを先に開けるかを決定した。夏だから高原だ。涼しく感じるの味というのが分かるからで、逆に霧というのは濃くというのはワインの見識から直ぐに分かる。

読み進めると、朝霧で直射日光を避けるというのは葡萄にはないが、それによって苦みが薄くなるというのは、日焼けによるカテキン成分の上昇は知識にあって直ぐに理解可能である。また高原の温度差が大きい為に香気に富んだは、葡萄においては夏季の酸の量と分解として語られるのだが、ここでは新芽の育成期となっている。恐らく植物によっての違いもあり葉っぱと実でも意味が異なるだろうが、植物の特徴として共通しているところも必ずあると思う。ここでは言及されっていないがまた水はけの問題も大きいに違いない。

つまりワインの見識があると、このお茶の価値が色々と想像できるのである。抑々有機農業は、ここにも書いてある様に完全に農薬を使わないとするとそれだけの生産性が落ちる。それとの戦いであって、こうした試みを勧めることは世界の宇治茶の将来を占うものだと思う。耕作地の地形をみても、海外ではより有名になった薩摩茶などと比較してやはり小さなところでの生産で高品質化にしか将来性はない。

週明け半ばごろまでは冷えそうである。シュトッツガルトに近い街では土曜日に15センチ以上雹が積もった。ここワイン街道で同じ状況になれば葡萄が全滅する。これ程真夏で寒かったことはないのだが、上の街ロイトリンゲンでも30年ぶりぐらいとあった。これまでは異常に乾燥した夏といわれていたが、ここで冷たい雨が降る。植物には間違いなくストレスとなるのだが、上手に糖と酸を貯めて、地下深くから水を吸い上げるようになれば素晴らしいリースリングになる可能性がある。致命的な雹さえ避けられれば愉しみになるのだがさてどうだろうか。

厚着をするようになったこともあって、腸の調子は回復し出した。恐らくこれでもう数日間部屋着にジーンズを履くようになって完調すると思う。



参照:
夏の間だけのお楽しみ 2023-07-18 | 生活
ファーストフラッシュ価値 2022-05-08 | 料理
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数日楽しんだ8ユーロ

2023-07-13 | 料理
暑さが続く。それでもなぜか陽射し除けを付けていない。恐らく室内の温度の上昇が押さえられているのだろう。一つは雨量が少なく湿気が低いこと、だから野外の陽射しは甚だしいが、それを避けて空気対流調整さえうまく捗っていれば、室内の温度はそれほど上がらない。しかし暑いとどうしても薄着になり裸になるので腹の調子は治らない。三週間目ほどに突入する。投薬を自ら処方してからもう直ぐ一週間になる。そろそろ腸の調子が良くならなければ問題だ。ガス腹に直ぐになり易い。

サマーカットの散髪はその短さその時期を上手く選択したと思う。今襟足に簡単に指が掛かかるぐらいならば頭が過熱していたと思う。タブレットでも直ぐに熱くなるのでその差は顕著である。それでもどうしても飲み物も冷やして飲んで、傷みそうな食材も冷やす。トルテ類まで冷やして食するので腹にストレスが掛かるばかりだ。

先週パン屋で購入したプラムのそれも味は良かった。冷蔵庫で数日は楽しめた。黴も怖いのだが、酸も強かったので、味の変化もなかった。8ユーロを越えていたのだが、八等分の二つを一挙に食しても飽きは来なかった。

さて愈々、来シーズンからの準備をぼちぼちしだす。それ程暑くなく体調がよければどこかにとも思うのだが、先のことを考えておいた方がよいだろうか。先ずはルツェルンでのベルリナーフィルハーモニカーの恒例の夏のツアーからだ。その発券状況を見ると日本公演でのプログラムBつまり裏がここではシーズン皮切りに演奏されるので表となる。昨年はマーラーの七番で11月の合衆国公演迄とても大きな反響を呼んだ。しかし今回は全く売り切れていない。その反面裏になるプログラムは1月以来二度目の演奏となって、より売れている。フルトヴェングラー指揮初演のシェーンベルクの変奏曲とべート―ヴェンの八番が大きな売りになったようで異例である。私も裏のプログラムにより高価な220フランの席を取った。表はフランクフルトの壮行演奏会でもう一度聴くからだ。様々な理由があると思うが、それに関して纏めておくのは結構重要なお勉強ではないかと思う。

先週お土産に貰ったチューリンゲンのザーレのリースリングを開けた。エティケットも見る気もしなかったが、クラウス・ベーメという醸造所のもので、見返す程の内容ではなく予想通りの悪いリースリングの典型だった。貝殻石灰のリースリングはフランケンならば軽く仕上げるのだがこれは重く作っていて、残糖値が高い。こういうワインをどういう人が飲むのかと思う。つまりアルコール度も12度と高く、糖添加しているのではないかと思わせる。今時高級ワイン協会VDPでは絶対あり得ないことだがこうした田舎の醸造所ではありなのか。兎に角都会の人は手を出さないワインだ。



参照:
凍て付いた果汁の古木 2009-01-17 | ワイ券
ザーレ河の狭間を辿る [ 文学・思想 ] / 2006-12-25
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いつも注文しているもの

2023-07-11 | 料理
シュトッツガルト行きの千秋楽は上手く運んだ。11時過ぎに出て、12時52分に車庫入れで、22時20分の車庫出しだ。最も今回が往復ともすんなりと進んだ。それでも帰宅は午前様になったので眠かった。

ガス腹の調子ももう一つだったのだが、投薬のお陰で大分よくなってきていて、それ程問題はなかった。しかし何よりもオープンエアーでの今迄で最高の高温が予想されていたのだが、若干透明性がなくて日陰の場所に上手く潜り込んで良かった。

コーヒーも劇場で二杯飲んで、一部は眠かったのだが、あとは集中力が上がっていった。やはり練れるとこちらもやる方も勝手が知れていくということだろう。

着替えの帰りに再び物乞いに小銭を投げた。前回は1ユーロだったのだが、2ユーロしかなかったので50セントにしておいた。それでも予想外に帰りの22時過ぎにも座っていたのでご丁寧にお気をつけてお帰り下さいと言われた。兎に角言葉使いがいいのである。途中にグループで並んでいるところに変な奴が来たが、言葉も態度も真面ではなく当然断った。

今後とも通る度に挨拶されて駐車料金も日曜日でなく高価だと、物乞い込みで金を取られるのも嫌だなとも思いながらも、当分は行かないという気楽さもあるのだった。

これで私も夏休みである。税務処理をしてという感じで、避暑感覚でワイン街道で過すことにする。散髪に行っておいたのも効果があったと思う。

先日久しぶりにワイン街道の通称「カツ屋」でヴィーナ―シュニッツェルを食した。料理長が変わっていないのか相変わらず美味であった。ドイツでは真面なヴィーナ―シュニッツェルは殆ど食せない。なぜならば豚のカツと同じように簡単に作ってしまうからである。似ても非なるものである。その衣の薄さやその質は何事にも代えがたい。

サラダも美味く、付け合わせの塩吹きジャガイモも美味であった。冷えたビールにそして蔵出しのリースリング。偶々涼しかったのでテラスも空いていてとても気持ち良かった。

ワイン醸造所でもどこでも、暫く行かないでも同じような顔ぶれで、こちらのいつも注文しているものを覚えてくれているのも有難い。



参照:
独り立ちしているケーキ 2023-07-07 | 生活
生誕二百年祭の日 2018-05-06 | 暦
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バイエルン料理に舌鼓

2022-12-31 | 料理
ザルツブルクから来年のプログラムが届いた。ざっと目を通しても新しい発見はなかった。同時にエアールの音楽祭から夏のプログラムも届いていた。こちらも全く関心を呼ばない。

本年はどちらも行かなければいけなかったのとは大違いである。そして偶々両日で両方共を満喫、その間に小さな山に登れたのもよかった。

そして美味い魚屋ビアーガルテンも見つけてご満悦であった。再来年以降も様子を見なければいけないが、現在の芸術監督の下ではあまり期待が出来ないかもしれない。

外食としては眺望よしで上のが挙げられるが、クリスマス前のミュンヘンでの食事もよかった。なんといっても借景の劇場を正面に見乍で、少し時間をおいてのビールも美味い。

キュッファーグループのシュパールテンでバイエルン料理を出すレストランである。初めて正面に見える上階のオペルンシュテュ―ベに入ったのだが、これは価値があった。なによりも日曜日のお昼過ぎでも空いていたのがよかった。混むので上階を開けているのだろうが、折からの雪模様で常連客が少なかったのだろう。通常ならば予約が必要だったかもしれない。

メニューの一皿が少し高めであり、出しているものがこてこてのバイエルン風だったのでそれ程入る気が起きていなかったのも事実で、こうしてゆっくりと開演迄の早めに一杯ならばなんとかなった。そもそも朝起きしていて、前夜のパイの一部を食してアパートメントをチェックアウトして、マティネーコンサートを終えて、食事処を探していたのだった。劇場地下の駐車場に停めても料金が掛かるので他所を探したのだが、これといった店は見つからなかったのである。

兎に角足元が悪いものだから、駐車場の出口に近い此処に入ったに過ぎなかった。しかし、一皿の結構な価格でいい素材のものがあり、比較的安めな牛の背肉の焼き蒸しのオクセンバッケルにしたのだった。これが付け合わせのジャガイモのピュレ―を含めて、バイエルン風の若干甘いソースにしつこくならない味付けでとても良かった。この手のものは肉のどこか一部が匂うことが多いのだが、ビールに漬けてあったのか、とても円やかであった。

ビール一杯で愉しむのであるから、それ以上の欲は出せなかったのだが、コーヒーの後のバイエリッシェクレームも自家製のようで、これまたダルマイヤーのお持ち帰りのものとは違って、チーズクリームのように美味であった。

ヘレスが5.90ユーロ、コーヒーが3.90ユーロ、肉が29ユーロ、デザートが13ユーロで、51.50ユーロであった。チップを入れて55ユーロ払った。駐車料金は、14時2分に入って、19時31分支払いで、26ユーロ。日曜日としては決して安くはないと思うが、イザールフィルハーモニーでの駐車が10ユーロと、何とか許容可能な額で済んだ。

Spatenhaus an der Oper




参照:
天使が空から降りてくる 2022-08-02 | 雑感
デリケートな差異の吟味 2022-12-28 | 料理
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デリケートな差異の吟味

2022-12-28 | 料理
先週金曜日以降身体を動かしていない。それでも第二祝日に初めて鱈腹食った。グランクリュワインも空けた。動けなくなってベットに向かった。

やはり未だ体調が全快ではない。口も良くなく、味覚は限られていた。そして満腹と同時に疲れも感じた。結局長くベットに居座った。明けも陽が射したのでここら辺りで軽く走っておかないと病気になる。

まだ咳に少しラッセル音が混じっていて、咽喉だけでなく気管支へと炎症が広がっていたような気配がある。オミクロンであろうがなかろうが、これここ暫く流行っていたウイルス性の感冒であったことは間違いない。

メインは恒例の栗ザウマーゲンであったが、突き出しにしたサーモンのロールが思いがけず美味であった。中身はクリームと辛子の二種類なのだが、両方とも美味く、辛子は絶妙であった。その美味さはやはり素材のサーモンの質に関わっていることはよく分かった。平素購入するような安物の燻製ではやはり駄目なのだと今更ながら思う。

態々海のものをミュンヘンでと思わないので買ったことはないのだが、また機会があればクリスマス時期にでもダルマイヤーで購入してみたくなった。屋台で購入したスパイヤーの魚屋にこの程度のものが入るならば、嘸かし美味いだろうと思う。あそこの店でもあまり記憶がない。三月には時間がなさそうだが六月にはレストランで試して見れるかもしれない。

大抵の食事は経験がある筈なのだが、こうしたデリカテッセンの限られたよりどりは分からないものがある。キャビア―にしてもただ本物だけではなくて高級品となるとやはり違うのだろう。なにも無理して散財までしてとは思わないのだが機会があればとは思う。

ダルマイヤーのエティオピアクラウンを開けた。やはりコーヒーの原点で、高度二千メートルにまで上る栽培地からの豆ということで、ワイン栽培で考えればその斜面のマクロ気候が呑み込める。確かにしっかりした味質でハーブの味わいもとなる。

味覚に取り分け秀でている人間でもなくても、高級ワインのその吟味とか、その特性が自然に根ざしているものをああだこうだと語っていると、如何に芸術や音楽分野での横着な仕事や糊を凌ぐだけの仕事に我慢できなくなることか。これは何も贅沢趣味とかを良しとするものではなくて、職人技やその姿勢を注視して評価するものでしかないという事である。

来る日曜日にヴェルサーメストがノイヤースコンツェルトを振る。15曲中14曲迄は始めて演奏される曲らしい。シュトラウス家とランナーの印刷された楽譜をハイドンの交響曲同様に買い集めていて、お呼びが掛かったら演奏したと思った曲が集まっていたらしい。民謡などを研究して、マーラーのその異質感とは異なりヴィーナーヴァルツァーの土着性をそこに見て、その二拍目の打ち方についても言及している。つまり、短過ぎれば機械的になり、長過ぎては趣味が悪くなるという事だ。フィルハーモニカーの中にもその二派が存在するという。まさしくそうした吟味こそが芸術足り得る姿勢に違いない。



参照:
切れる接種有効期限 2022-07-23 | 暦
今年も栗入りザウマーゲン 2016-12-27 | 料理
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