親切な刑事告発Eメール

ピッシング犯罪被害は、かなりの額に上るらしい。そのなかで実際に被害届けが出るのは一部という。金融機関が補填しているからである。そのことからオンライン業務自体の続行が危ぶまれているという。オンラインでの決算が日常茶飯となっている今日、金融機関もなかなかオンライン業務からは撤退出来ないだろうが、無制限に補填していく事は出来ないので、なんらかのターニングポイントが訪れるのだろうか。

スパムメールフィルターについては一度報告した。そのキーワードも現在200語に上った。つまり、手動にてリストにその都度キーワードを200回以上登録した事になる。永遠の作業に見えた登録も流石に効果が出てきて、一挙に複数桁のメールを消去したり、一気にゴミ箱に入れる事が出来る。大量のメールが罠に引っかかるのは痛快で精神衛生上宜しい。反対に時々そのネットを逃れて落ちてやってくるメールがあって、其れを興味深く観察する事にしている。一度ダウンロードする分危険性は高まったが、スパムメールの特性も判って来た。

先日は、知り合いのメールが何故かネットに引っかかりゴミ箱行きとなってしまった。比較的広めに網をかけていると言いながら殆んどの場合は大きな問題がない。最近は、開けて読んでも意味不明スパムメールが増えて来た。リンクを押させる事が目的なのだろうが、余程の好奇心がないと誰も手を出さない。

先日受け取ったものは、検事局から「告訴するぞ」と言うメールであった。ネオナチのサイトやチャイルドポルノサイトに頻繁に出入りしていて後ろめたさがあると、驚きうろたえる者も居るのだろう。しかし、その文面と言い、電子メールによる通知と言い、摘発の準備をして措けと親切に教えてくれる仕方がなんとも可愛らしい。大多数の人が検察局などとは付き合いが無いからこのような方法も罷り通るのだろう。PCも証拠物件になるからと至せり尽くせりのメールであった。

最近のトレンドは、2006年のサッカーワールドカップの入場券情報を装ったメールと言う。



参照：
スパムフィルターの秘密 [ テクニック ] / 2005-10-16
電子メールに偽りあり　[ 雑感 ] / 2005-06-06