十時過ぎというのに起きていられなくなった。こんなことは特別な時を除いて三十年振りである。特別運動をした訳でも尚の事、頭を使った訳でもない。予想通り夜中に目を醒ます。ここ暫らくこのようなことが多く、再び明け方眠りにつくが、浅い眠りから再び一日が明ける。こうなれば昼寝でもしてやりたいと思うのだがなかなか機会がない。
さて夜中に、飲み残しのワインを冷蔵庫から出して点検する。土曜日に開けた最後一本である2007年産キーセルベルクは流石に香りも飛んで仕舞い、ただただ酸が重く、まるでザールルーヴァーのリースリングのようである。バッサーマン・ヨルダン醸造所の酸に弱いという何人もの人の話が初めて実感できる。飲み頃に飲んでいれば、旨味があって酸などが上手にバランスを取っているようだが、一旦それが崩れると殆どナーへのワインと変わらない。そもそもこうしたワインを瓶詰め一年近くしてまだ空けていないのがいけないのである。現在でも店頭売りされていて、そこではもっとも旨いリースリングの一つではあるが、色が濃くなってきた現在完全に飲み頃は過ぎた。
それに引き換え、昨日開けたレープホルツ醸造所の雑食砂岩キャビネットは予想以上に美味かった。熟れてきた天然酵母が活きたその味は漬物臭いのだが、それが丁度手ごろな味付けとなって、仮借ない辛口を上手に食事に合うワインに仕上げている。若くて良し、少々熟れて良しで、上の夏前にこそ新鮮なキーセルベルクに比べるとここに来て初めて評価が逆転した。
特に前者は人には勧めながらまた進物としながら、一本9ユーロは自らの日常消費には高価であり、自分用には意外に量を購入していない。後者もお試しで数を押さえて購入していた最後の一本であった。双方とも同価格であり、2008年産もこれで期待出来る。
因みに殆ど同価格帯では2007年産A・クリストマン醸造所ギメルディンゲンがあるのだが両者より一銭でも高価である限りこれらに比べて競争力は無いであろう。但し、総合的に言って、バッサーマン・ヨルダン醸造所とレープホルツ醸造所を比較するのがおこがましい行ないであって、つまらない評価本で後者を高評価している者は恥じを知れと言いたい。
さて夜中に、飲み残しのワインを冷蔵庫から出して点検する。土曜日に開けた最後一本である2007年産キーセルベルクは流石に香りも飛んで仕舞い、ただただ酸が重く、まるでザールルーヴァーのリースリングのようである。バッサーマン・ヨルダン醸造所の酸に弱いという何人もの人の話が初めて実感できる。飲み頃に飲んでいれば、旨味があって酸などが上手にバランスを取っているようだが、一旦それが崩れると殆どナーへのワインと変わらない。そもそもこうしたワインを瓶詰め一年近くしてまだ空けていないのがいけないのである。現在でも店頭売りされていて、そこではもっとも旨いリースリングの一つではあるが、色が濃くなってきた現在完全に飲み頃は過ぎた。
それに引き換え、昨日開けたレープホルツ醸造所の雑食砂岩キャビネットは予想以上に美味かった。熟れてきた天然酵母が活きたその味は漬物臭いのだが、それが丁度手ごろな味付けとなって、仮借ない辛口を上手に食事に合うワインに仕上げている。若くて良し、少々熟れて良しで、上の夏前にこそ新鮮なキーセルベルクに比べるとここに来て初めて評価が逆転した。
特に前者は人には勧めながらまた進物としながら、一本9ユーロは自らの日常消費には高価であり、自分用には意外に量を購入していない。後者もお試しで数を押さえて購入していた最後の一本であった。双方とも同価格であり、2008年産もこれで期待出来る。
因みに殆ど同価格帯では2007年産A・クリストマン醸造所ギメルディンゲンがあるのだが両者より一銭でも高価である限りこれらに比べて競争力は無いであろう。但し、総合的に言って、バッサーマン・ヨルダン醸造所とレープホルツ醸造所を比較するのがおこがましい行ないであって、つまらない評価本で後者を高評価している者は恥じを知れと言いたい。