Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

逢瀬の地、中ノ島へと渡る

2009-06-26 | アウトドーア・環境
中途半端に近くてゆっくり見物する機会がなかった。だから今回のミッテルラインへの旅で時間の掛かるような場所に初めて立ち寄った。その中でもホーヘンツーロェンの姫の恋物語もありヴィクトール・ユゴーにまたハイネに歌われたこのプファルツ城ことプファルツグラーフシュタインと呼ばれるライン川の中ノ島に建っている嘗ての関所を訪問出来てとてもよかった。

物流の根幹であるライン川を押さえる事は権力者にとってはなによりもの目的であったに違いない。そこに関所を設けて関税を取ればこれほど上手い話はない。そのためには、海賊に占領されないように本格的な城砦と飛び道具が必要になる。無理に通過しようとする船は沈没させればそれで良いのだろう。

税関所の首領は、役人でありながら御大名のようにこの小島に家族と共に住みこんで部下を二三十人も使っていたようである。それゆえか灯台とは違い、思いの外、立派な城であり、天井は低く手狭ではあるが、全てが完備している。もちろん雪隠は川へと落とす水洗式である。井戸も深く掘られている。

今でもディーゼルの船で渡るには二三分掛かる。流れも結構強く手漕ぎでは厳しいので小さな帆船を使っていたのだろうか。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする