我々のグループは全員で九名であった。一組が夫婦なので女性が一人含まれて居る。誰かが「あいつらいつも叱ってばかりいる」と言ったように、三人は婦人を含む警察官である。既に書いたように重量オヴァーが二人で、平均年齢は四十ぐらいだろうか。
夫婦を除いては今回も他の泊り客を交えて夜は大部屋収容所で就寝した。殆どは四泊したので一番奥に主のように居座ったのである。その中でも夜になると更に覇権を誇示する連中がいる。新入りの若い女の子などを寝かさないだけでなく、二段ベットの上からその着替えの後ろ姿などに暗闇から目を光らして居るのだ。
聞くところによるとそれは私を含む三人の男だったようだ。私の知るところ隣に寝る最年長の親仁の鼾に寝られなかったのは私なのだが、此方が深い眠りについている時は知らない。
反対側の鼾の源の一人に言わせると、就寝前に楽しんだ酒によって鼾のかきかたが異なるとらしい。最も酷かったのはミュラーテュルガウを飲んだ夜で、一番大人しかったのが南アフリカの赤ワインを飲んだ夜だったらしい。オーストリアのツヴァイゲルトは中間のようだ。
なるほどあれだけ酔い心地が違うのだから、喉の奥の麻酔の効き方も異なるに違いない。さらに喉への後味の溜まり方も大分違う。糖が溜まるのかタンニンが効いているかなど。十分に医学部の学士論文ぐらいの価値はあるように思うが、既に定説はあるのだろうか?
当然の事ながら白を飲もうとした最後の晩、隣の鼾親仁から強い圧力が掛かって断念せずにはいられなかったことは言うまでもない。
写真:重量オーヴァー親仁の乳房の夜景
夫婦を除いては今回も他の泊り客を交えて夜は大部屋収容所で就寝した。殆どは四泊したので一番奥に主のように居座ったのである。その中でも夜になると更に覇権を誇示する連中がいる。新入りの若い女の子などを寝かさないだけでなく、二段ベットの上からその着替えの後ろ姿などに暗闇から目を光らして居るのだ。
聞くところによるとそれは私を含む三人の男だったようだ。私の知るところ隣に寝る最年長の親仁の鼾に寝られなかったのは私なのだが、此方が深い眠りについている時は知らない。
反対側の鼾の源の一人に言わせると、就寝前に楽しんだ酒によって鼾のかきかたが異なるとらしい。最も酷かったのはミュラーテュルガウを飲んだ夜で、一番大人しかったのが南アフリカの赤ワインを飲んだ夜だったらしい。オーストリアのツヴァイゲルトは中間のようだ。
なるほどあれだけ酔い心地が違うのだから、喉の奥の麻酔の効き方も異なるに違いない。さらに喉への後味の溜まり方も大分違う。糖が溜まるのかタンニンが効いているかなど。十分に医学部の学士論文ぐらいの価値はあるように思うが、既に定説はあるのだろうか?
当然の事ながら白を飲もうとした最後の晩、隣の鼾親仁から強い圧力が掛かって断念せずにはいられなかったことは言うまでもない。
写真:重量オーヴァー親仁の乳房の夜景