(承前)フォン・バッサーマン・ヨルダン醸造所とフォン・ブール醸造所のヘアゴットザッカーやキーセルベルクを繰り返し毎年試飲しておくとその土壌や醸造所の特徴、更に飲み頃までが分かるようになってくるのである。
その後に酸の特別多いムーゼンハングを試すと、残留炭酸が多いという事になった。なるほど嘗ての流行のように炭酸の爽快さで飲ませるワインではないが、本来の酸含有量とそのバランスから清涼感を持ったリースリングとしてそれが残されているようである。それがあまり感じられると品が無くなるのが難しい所である。
その次ぎ七本目には砥石のミネラル味のモイズヘーレを試飲して貰った。ここのそれは軽めに上手に作っているのでそれほどにミネラル質が強くなく、説明もキーセルベルクから谷へと下りてきた地所という説明の仕方をしていた。此方はすかさず、「だから腐りが怖いんですよね」と突っ込んだ。まだその外での仕事が十分に出来ていないのがこの醸造所の現在の実力であろう。
とは言ってもどこかの評価本のように、これだけの地所や蔵での仕事に無頓着な評価を下しているような馬鹿ではない。ただし、前宣伝のあったようにEUビオ農業の認定は2008年度には下りておらず、2009年をまたなければいけないようだ。
そこで幸運ながら2007年産ペッヒシュタインを試飲出来て、大変強い評価を得られた。ミネラル質の強いワインへの苦手とこの玄武岩質のリースリングへの評価は矛盾するようだが、それほどこのグランクリュリースリングは軽やかに上手に繊細に作ってあるかということであり、他の醸造所のこのカルトリースリングとは比較出来ない手軽なワインとなっている。それも現代的な味覚に対応しているという事では素晴らしいに違いない。
そして、ウンゲホイヤーも試飲出来たのは良かった。その土壌の気難しさや先のそれに比べると男性的な味は偉大なリースリングの要素を持っている。地所の場所の説明をさせたが、そこに私の隠された批評が潜んで入るとは気付く者は多くはないであろう。
お別れのペッヒシュタインのゼクトまで飲ませて貰い。次回は「商用」で再び訪れる必要があるのは間違いないであろう。
その後に酸の特別多いムーゼンハングを試すと、残留炭酸が多いという事になった。なるほど嘗ての流行のように炭酸の爽快さで飲ませるワインではないが、本来の酸含有量とそのバランスから清涼感を持ったリースリングとしてそれが残されているようである。それがあまり感じられると品が無くなるのが難しい所である。
その次ぎ七本目には砥石のミネラル味のモイズヘーレを試飲して貰った。ここのそれは軽めに上手に作っているのでそれほどにミネラル質が強くなく、説明もキーセルベルクから谷へと下りてきた地所という説明の仕方をしていた。此方はすかさず、「だから腐りが怖いんですよね」と突っ込んだ。まだその外での仕事が十分に出来ていないのがこの醸造所の現在の実力であろう。
とは言ってもどこかの評価本のように、これだけの地所や蔵での仕事に無頓着な評価を下しているような馬鹿ではない。ただし、前宣伝のあったようにEUビオ農業の認定は2008年度には下りておらず、2009年をまたなければいけないようだ。
そこで幸運ながら2007年産ペッヒシュタインを試飲出来て、大変強い評価を得られた。ミネラル質の強いワインへの苦手とこの玄武岩質のリースリングへの評価は矛盾するようだが、それほどこのグランクリュリースリングは軽やかに上手に繊細に作ってあるかということであり、他の醸造所のこのカルトリースリングとは比較出来ない手軽なワインとなっている。それも現代的な味覚に対応しているという事では素晴らしいに違いない。
そして、ウンゲホイヤーも試飲出来たのは良かった。その土壌の気難しさや先のそれに比べると男性的な味は偉大なリースリングの要素を持っている。地所の場所の説明をさせたが、そこに私の隠された批評が潜んで入るとは気付く者は多くはないであろう。
お別れのペッヒシュタインのゼクトまで飲ませて貰い。次回は「商用」で再び訪れる必要があるのは間違いないであろう。