Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

レストランもビオデュナミ?

2010-04-21 | 料理
昨日は買物ついでに来週の試飲会の準備に醸造所などに立ち寄った。参加人数に対して試飲する本数や、その前の醸造蔵見学や到着時刻を相談した。また試飲後の配送の価格なども確認しておいた。先月間違って6本に関わらず12本分の料金を払っていた者がいたからである。差額は、秋に本人に直接グランクリュワインとして返して貰う事になる。

丁度、醸造の責任者がうろうろしていたので、2009年産の情報を仕入れた。噂通り、殆どのリースリングは天然酵母仕込らしい。樽試飲の可能性を話すと、営業の申し出ならやるが、醸造方としてはあまり樽を開けたくないと漏らした。それは当然だろう。今年は特にはじめての経験も多く、更に通常ならば五月に売り出されるはずのピュリミエクリュが早くても六月に伸ばされる。要するに今も熟成を続けているわけで、想像するに酵母臭さがあるのかも知れ無い。

酵母臭さと言えば昨年の九月にjjプリュムで試した2007年産のグーツリースリングがまだまだ酵母臭かったのだが、先々週飲んだ時点で消えていた。甘口とは言っても素晴らしい深まりのあるワインで改めて感心した。

やはり天然酵母はその量感とフィルターリングの関係で培養酵母に比べてなかなか臭いが消えないと予想する。つまり瓶詰め一年ほどはやはり消えないかも知れ無い。その証拠に2009年の健康な葡萄でこそ出来た試みは、先五年ほどしないと最終的結論は出し難いもののようだ。

そのような難しい立派なワインは仕方ないが、キュヴェーである2009年産のグーツリースリングに新鮮さを期待しよう。しかしそのキュヴェーの中には天然酵母だけの醸造が混じっていると言うからこれもまた楽しみである。

レストランの方へも出かけた。実はそこでは今まで食事をしたことが無いのである。その理由は一般向きに解放されている時期が限られていて、パーティー向きに使われることが多いからである。驚いたのは鶏などが周りに歩き廻っていてエコレストラン振りを主張している事で、益々その食事の質が楽しみとなる。もちろん天気の良い時は野外で楽しめる事も大きな魅力である。そして何よりも試飲後に再びそれに引き続き高品質のリースリングを食事に合わせられるのが何よりも興味の焦点である。

クライミングの帰りに寄るような岩場の下の地産地消のような農家レストランは少なくないが、この手のエコレストランはあまり知らない。ワインもビオデュナミであるから当然と言えば当然なのだろうが、謂わばいつも同じような料理に高い金を払うグルメレストランなどに飽きた口の肥えた層にはこう言うレストランは面白いだろう。それでも普段は結婚披露などの予約で一般と言うからこれまた面白い。
コメント
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