神奈川・都内の航空機モニタリング調査結果をみた。結論からすると、予想よりもセシウムの沈着量が多い。チェルノブイリ時におけるバイエルン州の汚染状況と異なるのは、最初のヨウ素の汚染だけでなく、セシウムの分布の仕方が異なることであろうか。前者が高層にまき上げられたものが十倍もの距離彼方へと運ばれたものに対して、首都圏の場合はヨウ素の到来と同時に落ちてきたものなのだろう。
そのような理由でバイエルンの場合とは違って押しなべて広範囲に強い汚染があり、平均で一桁ほど高い汚染濃度だろうか。単純に計算すれば、十分一の距離であるから、二桁ほど高くてもおかしくはない筈で、今回は幸運が重なったといえるのかもしれない。
その中でも雨などでホットポイントが出来たと思われ、今回発見された奥多摩のホットポイントなどは細かく調べると、更に激しい汚染箇所があるのだろう ― ざっと計算すると平方当たり百万ベクレル以上まで凝縮している場所が見つかるだろう。その意味から、早川氏グループや市民グループ「放射能防御プロジェクト」による汚染地図の正当性と更なる抜け落ちが今回確認されたことになる。実際に、何らかの処置をしないでは居住してはいけないようなホットポイントが存在するということである。
それでも、茸や森のものなど味覚の秋とか言って、それらを食べようとしている日本人がいるかと思うととても恐ろしいのである。茸は、キロ当たりセシウム137で1000Bq以下のものがそのあたりの市場に存在するとは思われない。暫定基準などあってないようなものなのである。
マツタケなどの茸においては、今後二十年以上は採取禁止となるに違いない。途轍もないセシウムなどの凝縮は数年で一段落するが、茸や森の動物類に関しては二十年ほど先に再び濃度が凝縮して上がることが知られていて、ダイオキシンどころではない猛毒性を示すのではないだろうか。
東北から首都圏に関しての農作物は、少なくとも今年は全廃すべきで、乳製品などは混ぜて薄めて出荷するべきものではないのである。今年さえ乗り越えれば、長くても二三年のうちに多くの農業は正常化出来たのであるが、最初から毒性の強いものを出荷したことで、農家や漁業者はその罰を末永く甘んじなければいけないであろう。彼らは、汚れた農産物を東電本社にトラックで毎日のように大量に運び込み、社員並の身分保障を東電に求めるべきなのである。
参照:
文部科学省(米国エネルギー省との共同を含む)による航空機モニタリング結果 (文部科学省)
放射能汚染地図(三訂版) (早川由紀夫の火山ブログ)
巻頭土壌汚染調査結果マップpdf (放射能防御プロジェクト)
Deutschlandkarten der Radioaktivität seit Tschernobyl (landkarten.de)
Was wo wie hoch immer noch belastet ist (BR-online)
毒は勝俣に呉れてやれ 2011-08-25 | マスメディア批評
東北・関東の農産品の廃棄 2011-08-11 | アウトドーア・環境
チェルノブイリ後の土壌汚染 2011-08-10 | 歴史・時事
食品による内部被曝の予想 2011-07-29 | 生活
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その中でも雨などでホットポイントが出来たと思われ、今回発見された奥多摩のホットポイントなどは細かく調べると、更に激しい汚染箇所があるのだろう ― ざっと計算すると平方当たり百万ベクレル以上まで凝縮している場所が見つかるだろう。その意味から、早川氏グループや市民グループ「放射能防御プロジェクト」による汚染地図の正当性と更なる抜け落ちが今回確認されたことになる。実際に、何らかの処置をしないでは居住してはいけないようなホットポイントが存在するということである。
それでも、茸や森のものなど味覚の秋とか言って、それらを食べようとしている日本人がいるかと思うととても恐ろしいのである。茸は、キロ当たりセシウム137で1000Bq以下のものがそのあたりの市場に存在するとは思われない。暫定基準などあってないようなものなのである。
マツタケなどの茸においては、今後二十年以上は採取禁止となるに違いない。途轍もないセシウムなどの凝縮は数年で一段落するが、茸や森の動物類に関しては二十年ほど先に再び濃度が凝縮して上がることが知られていて、ダイオキシンどころではない猛毒性を示すのではないだろうか。
東北から首都圏に関しての農作物は、少なくとも今年は全廃すべきで、乳製品などは混ぜて薄めて出荷するべきものではないのである。今年さえ乗り越えれば、長くても二三年のうちに多くの農業は正常化出来たのであるが、最初から毒性の強いものを出荷したことで、農家や漁業者はその罰を末永く甘んじなければいけないであろう。彼らは、汚れた農産物を東電本社にトラックで毎日のように大量に運び込み、社員並の身分保障を東電に求めるべきなのである。
参照:
文部科学省(米国エネルギー省との共同を含む)による航空機モニタリング結果 (文部科学省)
放射能汚染地図(三訂版) (早川由紀夫の火山ブログ)
巻頭土壌汚染調査結果マップpdf (放射能防御プロジェクト)
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