Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

信用が第一のクレジット

2011-12-20 | 歴史・時事
大統領へのクレジットが問題となっている。ドイツ連邦共和国大統領ヴルフ氏の信用の問題である。シュピーゲルなどのスキャンダルジャーナリズムで叩かれて、もはやこのままではすまない状況になってきている。自宅購入に120%の融資を受けたというのである。不動産購入にその不動産価格の120%の融資をするとはまさに大統領の信用なのだ ― 小沢何某でさえ100%の融資しか受けていないではないか。

そして、その後の大統領のふざけたような態度が具合悪かったようで、もはや何事もなくとはならないだろう。合衆国で起こった不動産デフォルト騒ぎや、ユーロ圏の財政危機の中でのクレジットである。そのクレジットはもちろん大統領の信用に対するものと考えれても当然であり、こうした金融システムが諸悪の根源といわれているのだ。

奥さんの願望か何か知らないが、どうしてこうした名誉職にあるときに不動産などを購入しなければいけなかったのか?所詮政治家上がりの大統領で、もっとも大統領らしくなかった政治家でしかなかったのか。前任者が突然辞任したことから急遽白羽の矢が立っての任命であったが、大統領になるべき人物ではなかったとするのが一般的な観方であろう。大統領は、連邦市民の鑑としての存在感を求められるので、とても具合が悪いことになってきている。信用こそが第一なのである。

信望を一身に集めたかどうかは知らないが北の将軍様が逝去した。実際は何時死んだのか分らない。その回想VIDEOを観て、狂人のような金正日は、実は天才的な政治家であったと改めて思った。その狂人ぶりも芝居のようなところがあって、かなり緻密で冷めた頭脳を思わせる。核開発への功績は途轍もなく大きく、正しく経済の基本としてのエネルギー政策と核兵器を合わせ持った政策としてこれ以上のものはなかったであろう ― 福島後に流石の日本人もこの意味についてようやく気がついたのである。更に、テポドンのような飛び道具をあそこまで開発させた手腕は、外交におけるそれと同じように大変筋が通っていて、頭脳の明晰さを証明している。

先代金日成死去に伴って総書記になった1994年頃の記憶を辿っているが、当時は現在のようなネット環境になく、その情報は限られていた。しかし、それをこうして回想すると、当時の正日は経験豊かであり且つ生まれながらの将軍様であったことを再認識するのみである。ビンラーデン、カダフィ、金正日とこれで合衆国をも手玉に取った三人の大指導者が消えた。



参照:
小日本鬼子の無法地帯 2011-11-29 | 雑感
プルトニウム爆弾の特許申請 2011-11-23 | 歴史・時事
日本政府に「最大限の透明化」 2011-10-27 | マスメディア批評
ベルリン、原子力の創世と終焉 2011-07-07 | 歴史・時事
ザ・チャイナシンドローム 2007-04-13 | アウトドーア・環境
テヘランからの恋文 2006-09-15 | 文学・思想
コメント (4)
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