うちの原発フィリップスブルクの航空写真が新聞に載っていた。燃料棒税の導入でもはや採算が合わなくなってきている原発の記事である。うちのと言ってもバーデンヴュルテムベルクなので緑の党の政府である。
航空写真はWIKIにもあるが近影は核安全防御上の制約があるのでやはり興味深い。遠くからは水蒸気塔しか見えないからである。色褪せた止まっている水蒸気塔側に古い沸騰水型原子炉の丸いドームの原子炉建屋が見え、新しい二号機側に加圧水型原子炉の建屋が見える。左側に上から下へとラインが流れていて温度を上昇させている。タービン建屋なども併設されていてその巨大な水蒸気塔に並べると可也コムパクトな印象を受ける ― 調べてみると逆である色あせている方が沸騰水型のMOX二号機で、白い方が加圧水型の一号機で丸いドームとなる。自宅窓からドームの屋根を確認した。
2007年産のヴァッヘンハイマー・ゲリュンペルを開けた。グランクリュのパイロットとして三本購入した二本目である。飲み代がなかったので仕方なく開けたのだが、予想に反して初めて開いているのを確認した。もう直ぐ瓶詰め四年目に近づいている。
2007年は格段清潔に熟成へと進んだ年度であったので、リースリングにおいては2001年に近い将来性が期待されている。その反面、果実自体が十分に熟れた旨みは中々得られずに、初期の頃に飲み干した通常のリースリングは酸が分解していないものも多かった。そのような理由から近辺の醸造所においてもグランクリュでさえ大きな熟成を見なかったものも少なくない。なるほどヴァッヘンハイムのビュルクリン・ヴォルフ醸造所においても当時は天然酵母百パーセントでなかったので濃くに関してはあまり期待できないが、一部のグランクリュはこれから大きな期待が持たれている。
そこで下位のピュリミエ・クリュであり特に濃くの薄いゲリュンペルがパイロットワインとして購入したのであった。そして今、漸く本当の瓶熟成の域に入りだした。昨年までは味も素っ気も無い苦味のようなものが立ちはだかっていて、そのミネラル風味を楽しめなかったのだが、こうして可憐な花がの蕾のような色香には恐れ入った。食間用としても梅の蕾を楽しむようなリースリングとして域に達したのである。僅か数ヶ月前ならばこれを美味しいと思うものは皆無であったろうが、今飲むとワインを知らない者でも殆どの者が美味しいと思うに違いない。
要するに蕾ながらもはや開いたと言うことで、この後は一途に老化の道を辿るのであるが、恐らく十年ほどはあまり変わらないであろう。所謂、加齢臭が徐々に出てくる可能性があるが、現在の液体の色の状態からするとまだまだ葉緑素の要素が強いので急激に黄色身を帯びてくることはありえない。
早速この結果を醸造所に伝えて、半年ぐらいで最初の熟成が待たれるグランクリュの試飲などをして貰うつもりである。良いことが確認できればまだ買い足すことが出来るかもしれないからだ。
参照:
地盤に立ち上げれ、農民! 2011-11-15 | アウトドーア・環境
経営不安の独占企業 2011-06-13 | 歴史・時事
原発の水蒸気塔の見える町 2011-04-09 | アウトドーア・環境
核反応炉、操業停止 2005-05-27 | アウトドーア・環境
腰の快調でいざ再起動 2011-11-11 | 生活
待降節の漣のような忙備録 2010-12-18 | 暦
ご進物の決定プロセスの紹介 2010-12-10 | 試飲百景
もう一寸濃いのが欲しい 2011-12-02 | 試飲百景
非公認ガイド修行の午後 2008-06-06 | アウトドーア・環境
我楽多のリースリング 2004-12-13 | ワイン
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2007年産のヴァッヘンハイマー・ゲリュンペルを開けた。グランクリュのパイロットとして三本購入した二本目である。飲み代がなかったので仕方なく開けたのだが、予想に反して初めて開いているのを確認した。もう直ぐ瓶詰め四年目に近づいている。
2007年は格段清潔に熟成へと進んだ年度であったので、リースリングにおいては2001年に近い将来性が期待されている。その反面、果実自体が十分に熟れた旨みは中々得られずに、初期の頃に飲み干した通常のリースリングは酸が分解していないものも多かった。そのような理由から近辺の醸造所においてもグランクリュでさえ大きな熟成を見なかったものも少なくない。なるほどヴァッヘンハイムのビュルクリン・ヴォルフ醸造所においても当時は天然酵母百パーセントでなかったので濃くに関してはあまり期待できないが、一部のグランクリュはこれから大きな期待が持たれている。
そこで下位のピュリミエ・クリュであり特に濃くの薄いゲリュンペルがパイロットワインとして購入したのであった。そして今、漸く本当の瓶熟成の域に入りだした。昨年までは味も素っ気も無い苦味のようなものが立ちはだかっていて、そのミネラル風味を楽しめなかったのだが、こうして可憐な花がの蕾のような色香には恐れ入った。食間用としても梅の蕾を楽しむようなリースリングとして域に達したのである。僅か数ヶ月前ならばこれを美味しいと思うものは皆無であったろうが、今飲むとワインを知らない者でも殆どの者が美味しいと思うに違いない。
要するに蕾ながらもはや開いたと言うことで、この後は一途に老化の道を辿るのであるが、恐らく十年ほどはあまり変わらないであろう。所謂、加齢臭が徐々に出てくる可能性があるが、現在の液体の色の状態からするとまだまだ葉緑素の要素が強いので急激に黄色身を帯びてくることはありえない。
早速この結果を醸造所に伝えて、半年ぐらいで最初の熟成が待たれるグランクリュの試飲などをして貰うつもりである。良いことが確認できればまだ買い足すことが出来るかもしれないからだ。
参照:
地盤に立ち上げれ、農民! 2011-11-15 | アウトドーア・環境
経営不安の独占企業 2011-06-13 | 歴史・時事
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