Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

言うことを聞かない筋

2012-03-04 | 雑感
水曜日に続いて金曜日へと尻上がりに良くなった。水曜日は二時間みっちりと登ったので疲れが残っていたのだが、通常と違う疲れ方であった。筋肉痛というよりも背中の張りとか、筋とか張りに近いものであった。

下椀の筋の痛みは数年前に感じたぐらいで暫く無かったのでどうなることかと思ったが、結局問題なかった。よく思い出してみると以前に筋が痛くなった様子とは若干違い筋肉の筋がばらばらに感じられるようになってきている。

実際に金曜日にオーヴァーハング帯を幾つか、垂壁を間に挟みながら登ってみると、訳も分らずに腕が疲れるということがなくなって、その使い方によってその部位だけがばらばらに疲労する感じが顕著になってきた。

現在意識しているのは、力と時間の掛け合わせのパワーと、その力の大きさと時間の短さのコントロールである。要するにフルの力で長く負荷を掛けていたのではもたない。そこで必要な時間だけを出来るだけ短く必要なだけの力の負荷を掛けるように意識するのである。こうした意識はそのままクライミングの技術と呼ばれる合理的な登り方でしかないのである。

力の入れ方を意識することと全く同じことなのだが、オーヴァーハングの下でザイルをカラビナに掛ける体勢を維持することが、腕一本への負荷となることから、最も筋力が必要な過程なのだが、それを合理的にスマートに手早くやることがまさにこの技術なのである。これが身についてくるので、野外で本格的に登るときも自信を持って中間確保支点を設置できるようになるのである。

土曜日の朝のラジオの教育の時間で話されていた。NOと言える園児を育てる保育についてである。「言うことを聞くよい子」は、社会にとって大切な教育目標であることは間違いないのだが、そこで拒絶とともに相手の立場を尊重することも大切な教育であるという考え方による。

幼稚園も決して「言うことを聞く」ことを否定しているのではなく、拒絶する難しさやその方法、そしてそこから立場の違うものを尊重して、尚且つ議論できる社会のための教育であると言うのである。とても立派な考え方である。

三週間もすれば夏時間である。冬のクライミングシーズンも精々あと七回ぐらいである。



参照:
福袋CDエディション 2012-02-28 | 暦
とんでもなく腕力が強くても 2011-12-18 | 雑感
ここぞのときの葉隠れ術 2011-12-14 | 生活
週三回の熱い危険な誘惑 2009-06-20 | アウトドーア・環境
誘われて、困っちゃうな 2009-06-04 | 雑感
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