Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

つまらないには短過ぎる人生

2012-03-19 | 雑感
北朝鮮の管弦楽団がパリで演奏したことを知った。フランス外務省の梃入れでラディオ・フランスとのプロジェクトである。フランスではないが音楽家の友人が外務大臣の指示で文化使節として上海やウランバートルと共にピョンヤンに通っていて、モンゴルや北朝鮮の情報収集をしているので、なにかと噂は聞いている。

仕事をしながら映像を流した。北朝鮮の曲が流れるとキョンミョンハが指揮しているのか演歌のカラオケ以上には思われないのだが、流石に北朝鮮の純粋メンバーで演奏していた。サンサーンスなどを聞くと嘗てのソヴィエトの管弦楽団のようにも聞こえるが、やはりああしたオリジナル曲を演奏していると幾ら上手に演奏しても行き着くところが見えていて、生を聴いた上海の交響楽団とも生は知らない斉藤記念ともやはり差異があるなと感じたのである。

ロケット技術や核開発技術を幾ら集め積み重ねても、将来的に分厚い科学技術や文化の基盤とはなりえないのと同じように、こうした芸術もその核心であるところが啓蒙されなければ全くヴィブレーションの熟練者を育成することにしかならないのだろう。未だに全編を観ていない、ワインではないが、つまらない音楽を聴くには人生は短すぎるのである。

水曜日はインフルエンザ上がりで新しく手掛かり足がかりの石が打たれたオーヴァーハング域を3ルート登った。初見でも実力は十分に示せることが分っただけでも良かった。相棒の医者は自ら処方したインフルエンザ予防の薬の副作用にやられていたが、金曜日も同じような状態だったらしく遅れてやってきて、そこで相棒を探しをしていた中国の若い女性と組んで貰った。英語しかしゃべらないシナ人までがドイツに増えてきているようで一体何をしている人なのか訝しかった。新しいルートが更に完成していたので、やはり3ルートと今まで何回か挑戦していたオーヴァーハングもトップロープながら登り切った。

漸く風引きが直ったと思ったが時々喉に違和感などがぶり返す。痰なども殆ど取れたのだが完璧には取れない。やはり発熱の余波だろう。インフルエンザ予防などの薬を使うと余計に長引くと言われるが、なにも使わなくても二週間掛かるのに、更に長引くと尋常ではない。

岩登りのライヴァルからお誘いがあった。土曜日の日和が良かったから石切り場へというものだったが、生憎都合がつかなかった。そろそろ外での活動が始まりそうなのだが、もう少し辛抱したい。日曜日は山まで駆ける心算があったが、予想通り雨となった。体調的に微妙であったのでもしかすると雨に救われたかもしれない。



参照:
社会人民共和国の銀河鉄道 2010-10-15 | 生活
極東の世襲政治の様相 2006-12-13 | マスメディア批評
日本を照らす原子力! 2012-03-11 | 生活
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