Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

今年だけの薄切りの春

2012-04-18 | 料理
南仏から返ってきてずっと凍え続けている。朝晩が摂氏零度になると空気も冷たく、曇天どころか雨天となると気温も精々摂氏二桁までである。ここ数日は摂氏一桁とまりである。先週土曜日に走って、明くる日から太ももに痛みがはしって、上体は筋肉や筋が勝手にうずうずしだした。

殆ど風引きのようなぞくぞく感もあって、また手首の故障部分や筋肉が何か戦っているような感じがしたので、雨が上がった火曜日も極手短に森を駆けた。何時かの眠れぬ夜の苦しみがあったのはいつのことだったかと古い記事を探すと2009年秋に椅子に腰掛けて朝を迎えたことが記録されている。

あのような鈍痛はご免である。いったいあの苦しみは何だったのか?そこまでは酷くはないが、ここ暫くは寒気を感じて、夜を過ごしている。それだからといってヒーターをつけて温まると暑すぎるだろう。そうである。日本の特に関西の冬などは同じような陽射しで、暖房が十分でないために同じような寒さを感じていたのであった。

流石に雪がちらつくことはないだろうが、一年前とは大違いである。今年の葡萄はどのように育つのだろうかと大変興味津々である。空気は冷たかったが、それでもTシャツで二十分ほど軽く運動しているとうっすらと額に汗らしきを感じる。今年は今年だけの春なのだ。

週末には偶々店先で見つけたおもちゃのようなザウマーゲンを購入して、半分をカルパッチョにしてみた。初めての試みであったが、繊細な豚肉と詰め物や香辛料の味が際立って、薄切りにした価値があった。今後も試行錯誤していきたい料理である。

勿論リースリングを合わせるために、オリーヴオイルではなくて植物オイルを使って、臭みを出さないように注意した。ビュルクリン・ヴォルフの2010年産のゴールトベッヒェルを開けると、驚くなかれ、あの歯に沁みる酸が丸みを帯びてきていて、果実風味が再び開いてきてとてもバランスが良く飲み頃となっている ― 瓶詰め後一年後の山、とても珍しい現象である。恐らくあの当初の酸にはリンゴ酸などの刺激性のものがあったのだろう。これならば2010年の将来性はとても高く、明らかに2008年の癖のあるワイン酸主体と2007年のそれの間ぐらいで、比較の仕様がないほどの量なので、2001年産以上の大化けが想像できる。




参照:
ある肌寒い残暑の夜 2006-08-25 | 料理
舌鼓を打つ山の料理 2006-08-01 | 料理
走って走って走るのが一番 2012-04-15 | 生活
豚インフルエンザに違いない 2009-11-25 | 生活
豚に克つ奴だけが生き残る 2009-11-26 | 生活
コメント (2)
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