Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

目の黒いうちの工程表

2012-11-24 | 雑感
車中のラジオがフィリップスブルク原子力発電所の廃炉の計画を伝えていた。それによると、廃炉計画の承認によって実施許可が下りるとすると2017年から廃炉作業が始まるということだ。先のこととばかり思っていたが身近に迫ってきている。フクシマの犠牲のお陰である。

二三十年が通常なので、福一の後始末とは異なって、工程通りに目の黒いうちにもしかすると水蒸気塔も何もかも無くなるかもしれない。それともラジオ番組であったようにコンサートホールのなるなんてことはなくとも記念碑等のようななにかになるかもしれない。少なくとも事故を起こした福一とは異なって文化的に廃炉作業が進むことになるのである。まさしく文化である。

相棒の医師が恋人のところにいるということで電話してきたので、一人でクライミングホールへと出かけた。普段は出来ないほど小一時間ボルダールームで動いたが、汗が流れるほどの運動量とはならず。うっすらと汗をかいた程度で終わった。それでも幾つかの動きは試せたので少しは練習になったであろう。

ラジオでは、百年以上の歴史を誇るドイツの過激的な学生運動団体ブルシェンシャフトの会合の話題を取り上げていた。歴史的に自由主義的で極右翼の原型がここにありナチズムへと導く源流の一つであることは間違いなく、今でもその中にアカデミックな民族主義や極右活動の芽があるのことには間違いない。近年の例を挙げて、両親が中国からの移民の子供がその団体への入会を拒否されて、触法すれすれのことであったことが紹介された。当然ながら現在の連邦共和国の移民法自体が憲法の精神に反していることもあり、そうした悪法が是正されない限りこうした状況は変わらない。

しかし一方においては、何もかも認めてしまうとなれば、世界中は中華思想の手に落ちていくのも事実であり、どこかに万里の長城が必要であるという考え方もあるのは当然なのかもしれない。



参照:
漸く歩みだした廃炉への道 2011-09-03 | アウトドーア・環境
廃炉に向けた響き合う文化 2012-08-15 | 文化一般
ここにいたか、売国奴よ! 2007-01-17 | 歴史・時事
目が黒いうちに食いてぇ秋刀魚 2011-09-05 | 歴史・時事
コメント (6)
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