Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

初心者講習の中身を検証

2012-11-25 | 
注文したノートブックの発送が遅れているという侘びが来た。テレコムの子会社の販売なのだが、納入業者が商品を持ってこないようである。ある程度は予想したことである。なぜならば比較的市場導入のお得商品なので、最低価格での放出の数が限られていて、実際にその価格で扱っているのは限られていて、在庫の商品はより高価な価格で販売されている。更にこちらとしてはマイレージを集める意味もあるので、少々遅くなることも覚悟していたのである。

もし納入業者が市場からその商品を都合して来れない場合、更にお断りが来るのか、テレコムが納入業者に圧力をかけて商品を都合させるのかが注目される。そのような訳でヤッケのようにきっちりと約束どおり配達してくれる業者のそれも重要なサーヴィスである。その点では、販売のサイトが自己運営されているものはその信用の程度が分かりやすいが、アマゾンのようにアマゾン市場になって第三者が納入するとなるとあまり信用できなくなるのである。

週末に際して、来年度の山のプログラム表を印刷物よりも先に入手した。その中の幾つかは私が参加することを見込んでのもの二つと、フランス人との二回と、秋の二つぐらいは可能性が強い。年間三十五日ぐらいは外泊になるのだろうか。それ以外に行く予定にしている山域が二箇所ぐらいあるので六週間ほどになるだろうか。そこに週三回ぐらいの岩登りが加わると、何か登らない日は週に二日ぐらいしかなくなるだろう。月ごとのハイキングに出かけている余裕は全くなくなりそうで、ことしよりも行動は間違いなく増えそうである。その間に走る時間すらなかなか取れ難くなっているのが、この冬のシーズンの印象である。外に出かけるときはヤッケとトレールランニングシューズになってきている。

さて初心者の来年の教育のためにそのプログラムを一緒に見ることになっているが、なによりもピッケルとシュタイクアイゼンの使用での氷河歩きや制動がポイントとなるだろう。その教育プログラムの指導者が経験不足であることは分かっており、それ以外の基礎技術習得は所謂岩登りやアイスクライミングをしていれば既に超えてしまうことであり、そもそも高山での経験は教育プログラムをこの程度の指導者から受けても身につかない。残念ながら指導者の経験があまりにお粗末過ぎる。

自分自身の高山での教育や経験の過程を見てきても、そもそもヴィア・フィラータに関してはその装備の付け方を一度習っただけで、いつも借り物でしか行動していないし、今後とも購入するつもりもない。ロッククライミングとアイスクライミングを確りと練習しておけばよいだけで、アルプスの氷壁も登る技術よりもその危険な状況や氷のコンデションなどを見極める経験の方が遥かに重要である。それゆえに、シュタイクアイゼンで安全に歩き回り、いざの場合はピッケルを上手に使える技術が全てなのである。

その両方は、アイスクライミングでは練習できないのである。しかし、可能性としては冬のクロワールなどの登攀練習である程度の感覚は掴める可能性も無いことはない。それでも自分自身の最初の雪渓歩行で池ノ谷から登り、小窓から反対側へ降りようとした矢先にへっぴり腰に足を滑らせ当時のつるつるのナイロンのヤッケで滑ったことを思い出す。その時は先に進んでいたリーダーが体を張って止めてくれたが、もう少し下がったところで急遽制動練習になったのは言うまでもない。二十分ほどの現場での滑落直後の練習ほどの集中はなかったろう。まるで計らずも船から突き落とす水練のような按配であったが、その後にアルプスにおいても氷壁歩行でのシュタイクアイゼンの使い方を見よう見まねで少し見習えたほか ― まさに教則本の通りである ― は全く新たに学ぶことはなかった。

自動車の運転も同じであるが、少し怖い思いを繰り返して、真剣に学ぼうとすること以外にこうした集中力を持って学ぶという方法は無いようである。そもそもクライミングのトップロープからフォローして登るということしかしない場合があるというのがアルピニズムにおいては異色のことであり、従来からもその専門家は存在しても、基本は誤りを犯せば死ぬということが基本である。日本の春山の死亡事故の殆どがそうした滑落事故である。本当は夏山の急峻な雪渓で練習さえしておけばその殆どの事故は起こらない筈なのだが、荷物の担ぎ方が悪いのかシュタイクアイゼンを十分に使いこなせていないのか未だに引っ掛けて滑落するような事故が多発しているようだ。岩に引っ掛けるかどうかは履き慣れていないからだけなのである。



参照:
水を得た魚のように降りる 2007-09-02 | アウトドーア・環境
グラマラスなリュックサックの腰 2011-07-15 | 雑感
茨木?の方で『キャニオニング』情報がTVで放送されたのかな? (NEXT DREAM 記憶と記録)
コメント
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