Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

理由も無く不安な気持ち

2013-03-09 | アウトドーア・環境
気温が摂氏二桁も中盤へと差し掛かる。その反面陽射しが無くなって、雲が空を覆うとなると、殆ど絶望的な気持ちになる。バイオウェザーは最悪で、これほど不安な気持ちになったのもここ数年は無かったことである。理由の無い不安であり、正しくグスタフ・マーラーの交響曲の中を泳いでいるようである。

それでも色々と考えることは復活祭までのことであり、なにかお手上げの感じになるのである。それが過ぎれば陽気も良くて全てが解決するように感じるのも不思議である。こうした悪い天候には必ず身体の節々の神経痛のような冬の間の疲れが伴うのである。ようやく風邪引きから復活してと思うと、方々で花粉症状のような空気が押し寄せるのだからたまらない。それでも、なんら理由の無い不平なのである。要するに急に昼が長くなって、時差以上に身体の調子が狂って、眠かったりして仕方ないのである。

バーミンガムでピチピチの女学生が刺されたとかで、ガーディアンのような新聞でも匿名で無く扱っている。実名報道には断固として反対な理由はまた明白になる。要するに通学のバスで刺された女の子が可愛かろうが如何であろうが、事件の質も犯罪行為も全く変わらないのである。それでも一般大衆は私も含めて、「どんなに可愛い子で、犯人はむごたらしいことをするな」と気になるのだ。正しく実名報道の狙いはそこにあって、醜い嫌われ者の爺さんが刺されても、自業自得としか思わせないところにあり、新聞を読む必要も無くなる。商業主義である。しかし性犯罪で無い限り犯罪の質や意味は民事的な保証を除いて、全くその意味するところは変わらない。助平根性でクリスティーナの残されたツイッターを読んで、写真を観て、更に人それぞれに印象が変わるようなことはやはり間違いであると、まともな人間ならば理解出来るはずだ。

シーズンも残り精々六日ほどになってきた。第46日目は若い指導員に見せるためにも、課題を残した六級プラスを再登攀した。前回問題となった庇の下でのロープのクリッピングは身体を硬くしてひきつけた形で克服した。それは若い競技者達の視線を集めたようだ。一件は間接的に聞くところによると旨く以下なったら下まで落ちていたという批判と、その他は表情からすると「良くやるな」といった按配だった。要するに競技者にとっては次の手掛かりまで飛びつくのが手順なのだろうが、我々の安全登山からすると先に勝負してしまうのである。庇の上の手掛かりに飛びつくのは知っているルートでしか出来ないからである。我々にとっては殆ど全ては処女岩壁なのである。しかし上部はロープを掛け損なってカラビナを握ってしまった。まあ、二回目のご愛嬌だろうか。

その余勢を駆って左隣の七級マイナスを試す。これも庇の乗り越しがキーポイントであったが、手掛かりが悪いものの腕力は先のものより要らない。なんとかロープを先にかけたりして登り終えたが、一回目でこなせる実力は今はない。よって、来シーズンへの課題もぼんやりながら見えてきた。恐らく、ロープをクリッピングするときの今シーズンの課題であった手掛かりの方向だけではなくて、足場を含めたポジション取り時の体幹の保持であるようだ。しかし、これは先の若い競技者達の視線とは逆方向にあって、このヴェクトルの相違が室内競技者と我々岩壁組みとの相違であるのかもしれない。するとなると、やはり体幹を鍛えぬくしかないのだろうか?



参照:
古臭いオジサンの世知話 2013-03-04 | 女
積極的に加速し続ける合理 2013-01-03 | アウトドーア・環境
口無し死人に安倍の人でなし 2013-01-24 | マスメディア批評
Christina Edkins: police appeal for witnesses to stabbing of teenager (the guardian)
ChristinaEdkins (twitter)
コメント (2)
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