Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ゴムの柔らかさを変えてみる

2013-03-27 | 生活
靴を購入した。先週水曜日に目を付けていたものだ。ネットで注文しても良かったのだが、もう一度小さめのものを試して購入することにした。それ以上に新たにいろいろと試すことが出来た。エヴォルヴ銘柄の中の対抗馬を主に試した。勧められて「ゲシード」のマジックテープ締めを試すとやはり大きさは変わらず半サイズ大き目(US8.5)のものが必要だったが、紐締めと比較してそれほど利点も欠点も感じなかった。問題は、内側に先が曲がっているので足に当たる部分が増えて、その割にはしっくりと来ないのである。

同じようにポンタスの紐締めを試すが、大きさは8で良くとも、古い型のポンタスの感じでこれも紐に期待するほど締まりがよくない。その点、「ポンタス2SC」はラバーを張り巡らしていて、足の締まりがとても良い。その割に底がフラットで、親指へと力が集中するように先端を尖らしてあるので、とてもシャープな履き心地ながら、足が先端まで入るヴォリューム感もある。

結局ポンタスIIを購入するのだが、最後になってオリジナルの箱が欲しいので出して来てもらうと、若干異なる商品であった。双方とも米国生産なのだが、底のゴムの張り方や意匠が異なっていて、店頭で試着したものは緑色のTRAX商標で、真っ新の箱から出したものは黒色で、空気抜き穴 ― 張力調整かも知れないが ― が踵へと追いやられている。売り子は箱物が2011/12モデルだと言ったが、ネットで調べてみると新商品として発売されたのが2012年の春であるから、2011年モデルなどは秋にミュンヘンのISPOで紹介されたプロトタイプしか無い筈だ。

実際は分からないが、履いてみると若干履き心地が異なる。展示品のそれはゴムが固めで若干木靴のような感じが強くて、些か初心者向きのような感じがしていたのだが、箱から取り出したそれはゴムが柔らかく、ごつごつ感が無くなっている。どちらが機能的に高いかは明らかで、木靴のような感じではフットワークの限界が表れる筈だ。その点、柔らかい方は、細い足掛かりには立ち難くても、摩擦をより多く使える筈である。

最終的には実際に使ってみなければわからないが、現在入手可能なクレッターシューとしてオールラウンダーでは「アナザジ」と並び称されるのは分かる。しかし印象としては遥かにテクニカルな登攀向きで、フットワークに関してはオヴァーハング以外ではこれで出来ない技は無い筈だ。なるほど前者の木靴風の方は張ってあるゴムが厚そうで、ボルダーには若干使いにくい感じがあったが、薄い方ならばなるほど使えるだろう。なによりも指の関節などが当たりや易くなった感じがあるが、先端がこばが無いように造ってある靴なので、そもそも薄くフィットする感じがないといけない。

ネット散策するとニュージーランドのクライマーが既に二種類を試していて、前の製品を含めると三足目を昨年の秋に購入している。それによると若干無駄な領域が無くなった感じだが踵の締まりは変わらないとしている。現時点では人差し指・中指の付け根が押さえつけられる感じが強いが、ゴムがなれてきて、これでドロミテぐらいから登っていけるようになれば素晴らしい攻撃的な武器となるであろう。

日曜日には 久しぶりに峠まで駆け上がった。あまり自信が無かったので完走だけを目指したが、後半に余力を残したので二十三分ならば標準タイムであった。下りはゆっくりと山道を歩いて降りてきた。先週の木曜日あたりから、行者大蒜のペストを食した後などに奥歯が疼き顎まで来ることに気が付いた。いよいよ親知らずの虫歯が最終段階に近づいているらしい。そこで触ってみるとぐらぐらするので自分で抜けるかと思って、歯医者に電話する前にもう一度確かめてみると親知らずの後ろの最後の歯がぐらぐらしていたのだ。それを電話で話すと受付のおばさんは、「炎症ですね、抜かなければいけませんね。」と即座に答えた。ぐらぐらしているので簡単に抜けると思っていたら、親知らずではなく、その虫歯の影響で奥歯がぐらぐらしているようだ。奥歯を失うことは出来ないので、もはや躊躇している場合ではない。

それでなるほどと思った。虫歯に関しては分かっていたのだが、炎症となると可成りの免疫力の低下を招いていた筈だ。通りでここ三か月ほどは風邪をひきやすく、体調がもう一つであった理由となる。虫歯の炎症とは気が付かず、更に肩や腕の炎症とばかり感じていたようである。



参照:
感慨深い靴の計ここにあり 2013-03-22 | 雑感
垂壁の5.10への米国製靴 2012-03-22 | 雑感
エリート領域の蹂躙 2006-08-11 | テクニック
コメント
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