インスブルックへとメールを送った。来週ミュンヘンに出かける序に寄ろうと思うからだ。インスブルックからブレンナー峠への旧街道筋にある町の靴屋に寄る。そこは日本でも有名な世界的なマイスターの工房がある。友人にスキー靴のチューニングについて教えて貰って二十年ほど経つだろうか。生まれて二つ目の靴をそこでやって貰ったのだった。それまでは足入れが良ければ大きめとなり、フィットするとなると足が痛くてスキーなど滑っていられなかったどころか雪の上で立ってもいられなかった。だから足に合わせてもらう必要があったのだ。名前を教えて貰って、故トニーザイラーのスキー学校などに軒並み電話して、結局は町の役所の観光課に電話すると、お店をやっているマイスターが工房もやっていると教えて貰って、漸く電話番号や住所が分かったのであった。
アルペンスキーの金メダリストたちがそこのお客さんであるが、プロのクライマーなどもそこで靴を調整してもらっている。今回は、カーヴィンのフリーライドスキー用の靴であると同時にツアスキーのための靴を拵えてもらえるか打診する。同時にアイスクライミングに使いたい趣旨も説明した。カーヴィン用にはサイドの支えが重要であるが、ツアースキーは経験がないので、親方らの意見を聞くことになる。アイスクライミングには、底が長過ぎないで軽いことが重要である。これはフリーライドの時にも板の制御に有利な条件ではないかと思う。もう一つは保温性と加水分解にもある程度強い必要があるだろう。
兎に角、最低一泊はしなければ調整してもらうことが出来ないので、購入費用だけでなく、旅行費用もばかにならない。しかし、折から石油の価格が落ちているので旅費が浮く分で宿泊費の足しになるだろう。半オーダーメイドのような靴は一度作ると簡単には捨てられないので、よいブーツが見つかるかどうかである。独特の締め具付のスキーなどはいくらでも借りることはできるのだが、足に合った靴などは借りることはできないので必要なのだ。遅かれ早かれスキーツアーは始めなければいけないと思っていたのでどこかで思い切らなければいけない。
そもそもスキー場でリフトで上がることに違和感を覚えていたので、ツアースキーを履くようになるとその懐疑からも解放されることになる。アルプスの高峰へとスキーをつけて登頂して、そこから一気に深雪を滑り降りる心地を想像するだけで興奮するのである。そして八年前から比べると別人のようにスポーツ能力が上がっている筈だ。鉄のような下半身に、しっかりとした腹筋背筋が乗っていくとどうなるか、武者震いがする。
七面鳥のカレーを作ろうと思ったらカレー粉が底をついていた。そこでパプリカなどを混ぜてクンメルを強くして折衷で作った。パイナップルの缶詰も混ぜたので、丁度良い感じに出来上がった。ゲオルク・モスバッハ―醸造所の2011年産ゲヴュルツトラミナーを開けてみた。稀に見る綺麗な辛口である。酸が十分に効いていたので、今まで寝かしておいたのだ。最初に感じたバラの香りは消えていたがレイチの味などは美しい酸を鮮やかにしていた。とても高質なワインだった。ドイツでは十年に一度出来るかできないかのトラミナーであった。南ティロルのとても美しく鮮やかなそれとは比較にならないが、アルコール13%の重みを感じさせないさわやかさな酸が効いて、後味に特有の苦み感を感じるだけで、とても食事と相性が良かった。ブレンナーの谷のスーパーにあの手のトラミナーが並んでいるかもしれないので、一度覗いてみよう。
参照:
生気漲るカーヴィンスキー 2006-01-18 | アウトドーア・環境
アルペンスキー小史 2005-03-29 | アウトドーア・環境
アルペンスキーの金メダリストたちがそこのお客さんであるが、プロのクライマーなどもそこで靴を調整してもらっている。今回は、カーヴィンのフリーライドスキー用の靴であると同時にツアスキーのための靴を拵えてもらえるか打診する。同時にアイスクライミングに使いたい趣旨も説明した。カーヴィン用にはサイドの支えが重要であるが、ツアースキーは経験がないので、親方らの意見を聞くことになる。アイスクライミングには、底が長過ぎないで軽いことが重要である。これはフリーライドの時にも板の制御に有利な条件ではないかと思う。もう一つは保温性と加水分解にもある程度強い必要があるだろう。
兎に角、最低一泊はしなければ調整してもらうことが出来ないので、購入費用だけでなく、旅行費用もばかにならない。しかし、折から石油の価格が落ちているので旅費が浮く分で宿泊費の足しになるだろう。半オーダーメイドのような靴は一度作ると簡単には捨てられないので、よいブーツが見つかるかどうかである。独特の締め具付のスキーなどはいくらでも借りることはできるのだが、足に合った靴などは借りることはできないので必要なのだ。遅かれ早かれスキーツアーは始めなければいけないと思っていたのでどこかで思い切らなければいけない。
そもそもスキー場でリフトで上がることに違和感を覚えていたので、ツアースキーを履くようになるとその懐疑からも解放されることになる。アルプスの高峰へとスキーをつけて登頂して、そこから一気に深雪を滑り降りる心地を想像するだけで興奮するのである。そして八年前から比べると別人のようにスポーツ能力が上がっている筈だ。鉄のような下半身に、しっかりとした腹筋背筋が乗っていくとどうなるか、武者震いがする。
七面鳥のカレーを作ろうと思ったらカレー粉が底をついていた。そこでパプリカなどを混ぜてクンメルを強くして折衷で作った。パイナップルの缶詰も混ぜたので、丁度良い感じに出来上がった。ゲオルク・モスバッハ―醸造所の2011年産ゲヴュルツトラミナーを開けてみた。稀に見る綺麗な辛口である。酸が十分に効いていたので、今まで寝かしておいたのだ。最初に感じたバラの香りは消えていたがレイチの味などは美しい酸を鮮やかにしていた。とても高質なワインだった。ドイツでは十年に一度出来るかできないかのトラミナーであった。南ティロルのとても美しく鮮やかなそれとは比較にならないが、アルコール13%の重みを感じさせないさわやかさな酸が効いて、後味に特有の苦み感を感じるだけで、とても食事と相性が良かった。ブレンナーの谷のスーパーにあの手のトラミナーが並んでいるかもしれないので、一度覗いてみよう。
参照:
生気漲るカーヴィンスキー 2006-01-18 | アウトドーア・環境
アルペンスキー小史 2005-03-29 | アウトドーア・環境