Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

経験値を上げるお月謝

2014-12-30 | ワイン
摂氏零下二桁へと冷える。今年で最も寒い日かもしれない。それほど前のシーズンは暖かかった。十月に出かけたバーデン-バーデンの近くの花崗岩の岩場の周りで情報を得た滝が気になる。200KM先まで確かめに行くにはまだ早いと思うが、100KM先なら問題がない。それならばフランスに正月の食材を買いに行く気持ちにもなる。これを逃す手はないだろう。シュヴァルツヴァルトの国道500号が雪がなく空いていれば問題がなく到達できるだろう。序に小さなスキー場で滑って来れるかもしれない。

さて滝について調べてみた。名前も知らなかったので、適当に検索するとそれらしきものが出てきた。その名前で検索するとYOUTUBEにも動画があった。Wikiでは分からない滝の様子は写真や動画で見るのが一番だ。バーデン・バーデンに住んでいた作曲家ブラームスも訪れたという嘗ての観光対象らしい。

最初に見つけたのはその谷を下から上へと登りながら撮影した動画で五つに分割してあって、75分ほどもある。適当に検討をつけて観たが、結局肝心の滝の大きさは分からなかった。ハイカーの視線が全く異なっていて、遊歩道の足元や石垣などが多くて、時々瀬や苔むした木にクローズアップする。一般の歩行者はこんなものかなと思うのだが、ドイツでは滝が珍しいので、この人のあまりにも下向きの視線は珍しい。撮影機のファインダーの影響だろうか。

夏の撮影だが沢の水量はとても多く、流れも速い。これが全面凍結するとなると可成りの冷えが必要かもしれない。だからアイスクライミングの対象としてはどこにも触れられていない。調べてみると冬の情景の動画もあった。相変わらず水量が多い。

但し一番大きな滝は奥に入っているので綺麗に映っていない。そもそも水量が多くてなかなか近づけないのかもしれない。だから記録も無いのだろう。これが完全凍結するようなことになればザイル無しでも登れる傾斜で結構面白いかもしれない。明日にでも見学に行こうかと考えている。

クリスマスに開けたようで、先日ご進物になったガイスボェール2012年物と2009年物の感想を聞いた。前者はとてもバランスがとれていたのだが、香りがもう一つ出なかったということと、後者は崩れていて苦味が感じられたということだった。2009年のこれを今頃飲んだら当然のことだろうと感じた。だから二年も前に直ぐ飲める楽しめるものとしてご進物に使っているのだ。やはりハムブルクあたりの家庭では、フランスのワインに関しては分かっていても、リースリングに関しては分からないようだ。その証拠につまらない評価本を見てコメントしていたようだから。その評価本自体が、ミニジョンソンのように飲み頃について触れているならば少なくとも下らない点数よりは賢いのである。逆に言えば、リースリングの飲み頃を言い当てれる専門家は殆どいないということでもある。私なら二三年も試せば毎年そのリースリングの将来性は予想できるのである。

兎に角、2009年産の弱い酸で中途半端なリースリングでは瓶熟成などは忘れた方が良いのである。だから、私のところにある2009年物はフロインドシュトュック、キルヘンシュトュック、ペッヒシュタインなど特別なミクロクリマの物しかない。それでも最初の物は難しいと思っている。要するにあの暑い夏の葡萄でも朝晩冷えるような地所で尚且つ日焼けしていないようなものでなければワイン蔵の肥やしになるだけなのだ。だから本格的なワインショップなどと同じで、受け取る人が何も考えずに開けて飲める飲み頃の高級リースリングしかご進物にしないのである。それが、どこで覚えたかおかしな評価本などを頼りにする中途半端な知識や経験しかないものだから、瓶熟成などと難し過ぎることを考えてしまうのだ。

特に日本などの環境を考えれば、リースリングなどは寝かすものではないのである。赤ワインならともかく、リースリングで上手く瓶熟成などは忘れた方が良いのだ。お店で販売される時にすでに十分に落ち着いてしまっている。後は冷やして飲むだけなのだ。などと書くと、送ってきてすぐ開けてしまう人も少なくないので要注意だ。ワインも人と同じように旅行疲れしているからだ。

さて、2009年産と2012年産のどちらの方が価値があるか?熟成度の高い前者が評価されているのは仕方ないとして、リースリングとして瓶熟成させて楽しめる辛口のものはどれぐらいあるだろうか?2010年よりも数は多いかもしれないが、2008年や2013年などとは比較にならない出来の年度である。2010年の大晦日も大雪だった。



参照:
グローセスゲヴェックス解禁日 2012-09-03 | 試飲百景
週の始まりの肌寒さ 2013-09-17 | 生活
アイスクライミングの醍醐味 2013-02-24 | アウトドーア・環境
体が焼けそうな花崗岩 2014-10-20 | アウトドーア・環境
コメント (2)
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