Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

夏時間の終わりの気持ち

2015-10-26 | アウトドーア・環境
今週はどれぐらい走ったか?日曜日に峠を走った後は、火曜日に短い距離を走って、木曜日に峠、土曜日に短く、そして冬時間に戻っての最初の走りは沢沿い往復となった。パン屋も日曜日はこれが最後である。一時間の時差で、七時半過ぎに行くと既に行列していた。この日ばかりは皆簡単に起床できる。途上のラディオは、夏時間導入でエコ効果が期待できるかどうかは議論が絶えないと伝えていたが、そもそもそのような目的があったのかと思うぐらいである。全くディーゼルエンジンを喜んで乗る人の気持ちと同じである。誰もそのようなことを考えてはいない。要は倹約に尽きる。

ボッシュ社の社長が語っている。2017年から導入されるとか言われているユーロの実態計測値規制を年内には纏めてほしい、研究開発の時間が足りなくなるからだ。先日もディーゼルエンジニアに訊くと走行中の検査は全く技術的に問題がないということだった。ガス検出に関しては堀場社の計測器ともう一つ合わせて二種類が代表的なようだが、問題はその走行時間や走行方法などの基準作りのようである。最終的にはメーカー側の技術力とその達成可能目標に合わせて基準作りをすることには違いない。そこを確りと押さえておかないとレギュレーション問題は語れない。そして検査する側が何時間もの走行試験は出来ないのだから、ある程度熟せるだけの試験内容でなければ登録許可を出す側の問題となってくる。勿論実測計測とその規制となると、日本のハイブリット車などの燃費表示も二割方性能が悪くなる。

そしてボッシュの社長に言わせると、現在のドイツのエネルギーミックスでは電気自動車ではCO2排出基準を満たすことが不可能で、やはりディーゼルの進歩にすがるしかないというのである。これは、如何にエネルギー消費を抑えて必要な仕事をさせるかということでは技術的に正しいことだろう。少なくとも水素エンジンが営業化しない限りはこの状況は変わらない。水素に関してはその液体化のエネルギー問題がある訳だが、NOxや排出規制を考慮すれば水素自動車しか将来性はないということになる。電気自動車のテスラの株が下がり、ドイツの自動車産業が手を引いた背景にはこうした技術的な事情があるのだろう。CO2排出規制とその温暖化問題の関係を科学的に信用する人はいなくとも、政治的な判断として総排出量を制限していく考え方として最も有効な方法であることも間違いなさそうである。

東京ではトルコ人とクルド人が六百人乱闘を繰り広げたとある。この手の事件ではトルコに続いて第二の修羅場となったのは連邦共和国で、夫々の対決はオツェランの率いるPKK活動で外国人嫌悪へとドイツ人を駆り立てた闘争となったからだ。今回の選挙の問題でも連邦共和国内での対立関係に関して関心が注がれた。しかし実際には双方とも二世三世世代へと世代交代が進んでおり、本国とは異なるアイデンティティーを以て比較的良好な関係が保たれているということらしい。ドイツのイスタンブールと呼ばれるマンハイム市内においても数十メートルの距離を置いてトルコ人の集まる食事処とクルドの集まる店が並んでいる。嘗ては最も危険なPKKだったが、今やISなどの方が危険な対象となっていて隔世の感がある。

冬時間になろうとするときから明らかに暖かくなった。土曜日は久しぶりに陽射しが気持ちよかった。期待していたような乾いた陽射しの輝く十月はなかったが、沢沿いの紅葉は黄色く美しかった。もう二三日天気が良くなれば紅葉の写真を撮れるかもしれない。



参照:
スキャンダラスでないお話し 2015-10-15 | マスメディア批評
ラインガウへの途上で 2015-09-27 | 試飲百景
コメント (2)
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