Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

星屑の詰め合わせを追加

2015-10-02 | ワイン
朝の冷えは霜までは降りなかった。森は摂氏五度だった。星屑散らばる夜だったのだろう。流石にフリースもパンツも履いたままにゆっくりと短く走った。前日のしこりをほぐすようにである。前日、前々日とボールダーで固まってしまったからである。

九月の最後に乾いた、やっとボールダーに行けた。雨で仕方なかったのだが、あまり肩を休めていると筋力が落ちてしまわないかと心配だったのだ。折から、屋根瓦などの検査があったので、仕事にならないので何とか思い切れた。

気温は20℃からは遠いが陽射しが気持ちよく、半袖にもなれた。目的の場所に行くと先客のアベックが居たが、丁度帰るところだったようだ。そのチョークの後を見ると、私が目指しているものは完登していなかったようだ。

私にとっては課題が二つある。一つは足のフックを確実に使うことと、もう一つは小さな手掛かりを上手に使えるかどうかである。どちらとも腰から腹にかけての抑えの力が欠かせない。

勿論肩にも負担が掛かるが、試してみると体が重い割には月初めの前回よりも手掛かりを使えた。そして足のフックの抑えはかなり確実に利かせる技術が身についてきた。

翌日はもう一つの課題に挑んだ。前日の疲れが残っていたが、新しい靴になってから出来ていないモーションを最初に試すと初めて出来た。それもタイミングを合わすような方法が出来たので、その前の繋げ方との可能性が広がった。そしてそこへ繋がる部分を試したが、可也良い線へといったが、結局腕力も足りなくなった。もう少し繰り返さないと筋力もつかない。印象としてはこの一二年の肩の故障を何とか克服できそうだ。

ザールから届いたファン・フォルクセム醸造所のリースリング「アルテレーベン」を開けた。樽試飲として六月に試したものだ。番号は11なので最初の樽だろう。香りは腐敗土の様な感じもあるビオワインらしいもので、これをしてそれがどういうものであるかを知る思いだ。しかし、同時に鉱物的な感じで、鉱山の見学に感じるようなそれもあって、必ずしも醸造上の問題というよりも土壌の特徴でもあるのかもしれない。その代わり、酵母的でも硫化物的でもないのが利点である。

実際口にしてみるとチェリー風味やらで、ヴァッヘンハイマーなどにも近く、そのスレート臭さとはまた違うはじけ感もある。同時にとても落ち着いたリースリングであるところは、ギュンター・ヤウフのところのマックスにも似ていて、土壌の近似性を感じる。強いて言えば乳酸の影響は感じる。これを防ぐためには、ビュルクリン・ヴォルフ醸造所のような方法を採るしかないのである。

しかし、その出来が違う。これだけの天然を意識しながら同時に可也の洗練化が出来ていて、そのニュアンスの豊かさは散りばる星のように輝いていて見事である。これだけでも二年間ほどその瓶熟成のあり方と、その星が膨張していくのを観察したくなった。その繊細からしても、2014年の16ユーロ前後のドイツのリースリングのトップテンに入るのではないだろうか。

急いで追加発注した。試飲の時にも一言加えて保留していたのだが、間違いなかった。そのときと比べると落ち着いては来ているが、その酸の量感ともども十分に熟成すると思われる。これ以外のシャルツホーフベルクなどもここに来て、その土壌の真価が見直されるようになるのではなかろうか。



参照:
ロハスのスタイルとは一体 2015-06-10 | 文化一般
財政破綻などどこ吹く風 2015-06-05 | 試飲百景
神の膝元のリースリング 2015-06-02 | 試飲百景
コメント
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