Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

起き得ることなのだろうか?

2016-04-05 | 雑感
夏タイヤになった。冬タイヤで慣れてしまっていたが、やはり走り心地が軽快で嬉しい。それでも週の真ん中あたりには冬タイヤの柔らかさが恋しくなる花冷えがあるらしい。

週末に開けたリースリングは、ナーヘ渓谷にあるシェーンレーバー醸造所のフリューリングスプレッツェンだった。コメントにコルクの問題は殆ど起きていないと語ったところだったが、完全にコルク臭が来ていた。2014年物だから新しいのだが、コルクの問題はそれとは無関係で配達されたコルク栓に問題があればそれで万事休すである。この醸造所は今でもスクリューキャップには投資していない。それもこうした問題を起こしやすい遠因となっている。つまり我が家では殆どコルク問題が発生しないのはあまり零細の醸造所では多くのワインを購入していないからだ。つまり大手の醸造所はその買い付け量の多さから、良いワインには良いコルクが使われて、日常消費品にはスクリューキャップなどのメリハリをつけているからこうした問題にはなり難い。このあたりも醸造蔵に対する設備投資だけに留まらない投資の重要さがその品質を保証することになる好例である。

日曜日にネット中継を聞いていて、ヴィ―ンの「黄金のザール」で一曲目が始まる前に携帯の呼び出し音が響いていた。大変不愉快な現象だが、実はバーデン・バーデンの祝祭劇場の復活祭「トリスタン」初日でもイゾルデの自己犠牲が終わって暗くなった時に同じようにアイネクライネか何かが流れていた。思わず嘲笑が漏れたが、これらは切羽詰まった拍手のポールポジションファールなどよりも遥かに質が悪い。早速フランクフルターアルゲマイネのおばさんが話のネタにするようなことをするなと言いたい。なぜ、ああいう、ここぞというときに鳴るかを考えると、そのタイミングで録音とか何かを開始終了させているとしか思われない。一体どうした目的で隠し撮りにもならないようなものをやっているのかは分からないが、携帯電話で録音録画しても市場での価値どころか記録的な価値も生まれない筈だが、一体どうしたものか?せめてラディオ放送ぐらいのマイクロフォンは無いと話にならない。

そして興味深いことには、バーデンバーデンでは「咳やくしゃみ等は抑えてやってくれ」とテロップに書いてある。これもまた初めてそのような注意書きを見た。理由は咳などの会場の雑音が多いということかもしれないが、日本などの会場などに比べればそもそもおおらかな感じがあったので、なぜ今更という感じがする。個人的には、もはや音楽を身で感じて喜悦に浸かるということが全く無くなっていて、分析的に聞き込むので、そうした雑音などは苦にならないが、ああしたどうしようもないメロディーなどは苦になり、馬鹿らしいと思う。しかし、ヴィーンのあの楽友協会であのようなことがあるとなるとやはりなにかおかしくなっているのではないかと感じるようになった。



参照:
ペトレンコ指揮に音をあげる 2016-04-04 | 音
声楽付き楽劇「トリスタン」 2016-03-22 | 音
コメント
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