Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

「愛弟子の帰還」生放送

2016-04-08 | マスメディア批評
八日金曜日の初日、ベルリンからの小澤征爾指揮演奏会の生放送がある。題して「愛弟子の帰還」である。勿論誰のかと言えば、ヘルベルト・フォン・カラヤンのである。前半は指揮者無しでモーツァルトの木管合奏による名曲グランパルティータで、後半のエグモント序曲と、同じベートーヴェン作曲のファンタジーを指揮する。どう考えても最低価格40ユーロは高過ぎると思ったが、初日は早くに完売した。日本関係者や小澤ファンが集うのだろう。

ネットライヴは、ドイチュラントクルテューアからのいつものMP3の役に立たないものだが、日曜日のフィルハーモニーデジタルコンサートは有料であり、こちらは無料だから仕方がない。画像を見たい人は別であるが、ラディオで会場の雰囲気は充分に分かるであろう。

マサチューセッツのタングルウッドの方へも今年は飛ぶようだが、そこの小澤ホールの発券状況を見ると、被りつきなどは大分売れているが、まだ安い席は残っている。現音楽監督ネルソンズ指揮のマーラー交響曲プログラムの方は大ホールで大分出ているが、エマーソン四重奏団のものはあまり売れていない。大管弦楽団ほど早く売れるのはどこも同じだろうか。

小澤が、同僚の故アバドが最後のルツェルン音楽祭登場でエグモント全曲を演奏したように、この序曲をベルリンで今演奏するのも興味深い。数少ない登場の中で演奏時間の短い曲から選曲して指揮しているのだから、それなりの思い入れがあるには違わないのだろうが、それが実際にコンサートの限られた時間に聴衆を納得される形で演奏されるのだろうか?同様の試みのヴィデオ等が幾つか上がっているようだが、じっくりと内容を演奏技術的にも吟味しないと分からないかもしれない。先ずは貧弱なネットラディオで聞いてみよう。昨今の世代交代も進んだベルリナーフィルハーモニカ―が小澤の下でどんな演奏をするのだろうか?



参照:
Der Lieblingsschüler kehrt wieder(DeutschlandradioKultur)
Tchaikovski. Serenade for strings. Seiji Ozawa(YouTube)
Quatuor n°16 de Beethoven dirigé par Seiji Ozawa(FranceTvInfo)
鉛筆への文化的な熱い想い 2015-10-11 | 文化一般
小澤征爾さん「第九」を指揮〜ロームシアター京都 竣工式 記念演奏会(YouTube)
確かに一時からすると大分体調が良さそうで、もう一息ご本人のQOLが上がればと期待したい。
コメント
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