窓を閉めて就寝した。熟睡してよかったのだが、明け方若干汗ばむ感じだった。先週から半袖にしたのである。目が醒めて、PCを早朝から立ち上げた。朝起きて就寝前の音楽鑑賞が気になりだした。土曜日の過ごし方に係るからだ。
プッチーニ「三部作」の券を購入した。夏のミュンヘンオペラフェスティヴァルの公演だ。その初日公演シリーズは昨年12月に二日目を王のロージェの横で観た。お目当てのヤホの声も弱く、その点で不満もあり、もう一度聴いてみたいと思っていた。先日から夏の二日目の公演の戻り券は出ていたのだが、一日目のものは出ていなかった。流石にオペラ通いの人は歌手にとっての一日目と二日目の違いなどが分かっているのだろうと思っていた。管弦楽は後の方が良くなるのはペトレンコ指揮の特徴だが、歌手はTV撮影ぐらいが入らないとやはり声の出方が違う。
オペラフェスティヴァルの切符は寒い時に並んだのでどれでも買えたのだが、その時は「パルシファル」しか購入しなかった珍しい人間である。先ずは其れを確保して、半額になる分はホテル代の足しにのつもりだった。それでも一枚しか買わなかったので足が出た。7月の計画が立たなかったこともあるが、その後にヤホの「蝶々夫人」の公演予定などを見てもやはりこの「三部作」ほどの魅力は無かった。更にペトレンコ指揮で歌う可能性は先ず今回が最後であり、あの絶妙のピアニッシモはやはりこの組み合わせでもう一度確認しておきたかったのだ。そしてその一日目の戻り券が五枚出た。
三列目正面二席とバルコン一席、後方平土間サイド二席、そしてプロシェニウムロージェだ。最初のは明らかに招待席で余ったのだろう ― 私の発注後、バルコン席と同様比較的早く売れた、そして数時間後には完売。最後のは関係者に配られて、楽員関係者などは大抵そこになるのだろう。今回のはその最上階で、ペトレンコがパスキエ女史を招待する時の下部ではない、だから視界もそれほど良くない割に二つ目のランク価格なので躊躇した。しかし二月に撮った写真を研究すると王のロージュの高さでそれほど高くないことに気が付いた - 実は「パルシファル」初日の座席も比較的似ている視角なので写真を撮っておいたのだ。それどころか指揮者を前から見るような位置でこれは面白いと思った。舞台は映像を含めてその奥も分っているのだから全く構わない - そもそもあのタイムマシーンの中や逆づりシーンは網膜に焼き付いている。上から歌手の言葉が聞き取れれば問題はない。なんでもよいからペトレンコにしっかり指揮して貰えばそれだけで価値がある。兎に角全部で22席しかなく、指揮者に招待される予定もなく、ペトレンコ指揮で売りに出るのは更に限られているので、これは幾ら並んでも買えない席であり決心した。ミュンヘンで購入した最高金額143,50ユーロの券である。今年は計画が立たないという事は逆に短期的に縦横無尽に動けるという事でもある。これはこれで結構楽しみになってきた ― またヴァイオリンは女性陣が引っ張るのか。
就寝前にパリからの「パルシファル」を楽譜を前に聞き始めた。夜更けだったので最初の数十分だったがBGMで流していた印象よりも真面目に演奏していた。少し気になってきたので、思ったよりもじっくり聞かないといけないかもしれない。歌手よりも否応も無く指揮者ジョルダンの手腕を詳細に見ていくことになる。バイロイトの「マイスタージンガー」でガタガタになっていたのでここまで細かく楽譜を読んでいるとは思わなかった。但し、それがどこまで指揮出来ているかが疑わしいのがこの指揮者で、引き続き懐疑の念で聞き進めよう。それでもラトル指揮とも全く違う、丁度ネゼセガン指揮解釈との比較対象でとても良い資料になりそうだ。ワイン祭り中にそれをイヤフォーンで確認できたら幸せだ。
参照:
非パトス化の演奏実践 2018-06-04 | 文化一般
天才も実践から学ぶ 2017-12-28 | 音
ペトレンコ劇場のエポック 2017-12-22 | 音
プッチーニ「三部作」の券を購入した。夏のミュンヘンオペラフェスティヴァルの公演だ。その初日公演シリーズは昨年12月に二日目を王のロージェの横で観た。お目当てのヤホの声も弱く、その点で不満もあり、もう一度聴いてみたいと思っていた。先日から夏の二日目の公演の戻り券は出ていたのだが、一日目のものは出ていなかった。流石にオペラ通いの人は歌手にとっての一日目と二日目の違いなどが分かっているのだろうと思っていた。管弦楽は後の方が良くなるのはペトレンコ指揮の特徴だが、歌手はTV撮影ぐらいが入らないとやはり声の出方が違う。
オペラフェスティヴァルの切符は寒い時に並んだのでどれでも買えたのだが、その時は「パルシファル」しか購入しなかった珍しい人間である。先ずは其れを確保して、半額になる分はホテル代の足しにのつもりだった。それでも一枚しか買わなかったので足が出た。7月の計画が立たなかったこともあるが、その後にヤホの「蝶々夫人」の公演予定などを見てもやはりこの「三部作」ほどの魅力は無かった。更にペトレンコ指揮で歌う可能性は先ず今回が最後であり、あの絶妙のピアニッシモはやはりこの組み合わせでもう一度確認しておきたかったのだ。そしてその一日目の戻り券が五枚出た。
三列目正面二席とバルコン一席、後方平土間サイド二席、そしてプロシェニウムロージェだ。最初のは明らかに招待席で余ったのだろう ― 私の発注後、バルコン席と同様比較的早く売れた、そして数時間後には完売。最後のは関係者に配られて、楽員関係者などは大抵そこになるのだろう。今回のはその最上階で、ペトレンコがパスキエ女史を招待する時の下部ではない、だから視界もそれほど良くない割に二つ目のランク価格なので躊躇した。しかし二月に撮った写真を研究すると王のロージュの高さでそれほど高くないことに気が付いた - 実は「パルシファル」初日の座席も比較的似ている視角なので写真を撮っておいたのだ。それどころか指揮者を前から見るような位置でこれは面白いと思った。舞台は映像を含めてその奥も分っているのだから全く構わない - そもそもあのタイムマシーンの中や逆づりシーンは網膜に焼き付いている。上から歌手の言葉が聞き取れれば問題はない。なんでもよいからペトレンコにしっかり指揮して貰えばそれだけで価値がある。兎に角全部で22席しかなく、指揮者に招待される予定もなく、ペトレンコ指揮で売りに出るのは更に限られているので、これは幾ら並んでも買えない席であり決心した。ミュンヘンで購入した最高金額143,50ユーロの券である。今年は計画が立たないという事は逆に短期的に縦横無尽に動けるという事でもある。これはこれで結構楽しみになってきた ― またヴァイオリンは女性陣が引っ張るのか。
就寝前にパリからの「パルシファル」を楽譜を前に聞き始めた。夜更けだったので最初の数十分だったがBGMで流していた印象よりも真面目に演奏していた。少し気になってきたので、思ったよりもじっくり聞かないといけないかもしれない。歌手よりも否応も無く指揮者ジョルダンの手腕を詳細に見ていくことになる。バイロイトの「マイスタージンガー」でガタガタになっていたのでここまで細かく楽譜を読んでいるとは思わなかった。但し、それがどこまで指揮出来ているかが疑わしいのがこの指揮者で、引き続き懐疑の念で聞き進めよう。それでもラトル指揮とも全く違う、丁度ネゼセガン指揮解釈との比較対象でとても良い資料になりそうだ。ワイン祭り中にそれをイヤフォーンで確認できたら幸せだ。
参照:
非パトス化の演奏実践 2018-06-04 | 文化一般
天才も実践から学ぶ 2017-12-28 | 音
ペトレンコ劇場のエポック 2017-12-22 | 音