Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

マイクロフォンセッティング

2018-06-02 | 生活
夜中の雷雨で目を覚ました。バルコンの日除けや机などを退避させた。それほどでもないと思ったが、動かす良い機会だ。翌日もそれほど強い陽射しは予想されていなかったからだ。そのように始めて窓を開けて就寝していた。夜中の最低気温が下がっていなかったからだ。そのような理由で朝早く目が醒めたが二度寝してしまった。曇りがちで世間は前日の祝日に続いて休みがちとなるとぐっすり寝坊した。寝坊できることは幸せなのだが、腰に張りが来た。遅くなったが仕方なく走りに出かけた。

沢沿いの向こうからあまり顔を見ない若いお兄さんが走って来てすれ違った。その足取りは馬のように感じた。背丈も190㎝ぐらいだががっしりしていて、ランニングタイプではないのだが、運動能力が高そうだった。ああいうのを見るとこちらは幾ら走っても牛の走りで牛歩ではないだけだと気づく。勿論足元が悪いのでスピードは出ないのだが、やはり普段は見かけないああした走りを見ると違うなと思った。

そんなことで幾ら汗を掻いても仕方ないようなものなのだが、少なくとも目が醒めてすっきりした。このBLOGで誰かが訪問したページのタイトルなどを見ていると、一体何を自分が書いたのかなと興味津々で覗くことがある。誤字などを見つけて直すのが面倒だなと思う時もあるが、思わず内容に引きこまれる時もある。要するに書いた時の自身の考えとかとは異なり読者として読まされるものも無いことは無い。そうした投稿はやはりいいのだと思う。タイトルと関係ない時もあれば、なんだと思うときもあれば、なるほどと納得する時もある。様子するに完全に書いた本人が忘れている内容も少なくないのである。そしてそれが丁度一年前であったりして、同じように窓を開けて就寝したなどと書いてあると、これまた面白い。

演奏家が自身の古い映像や録音などは見たくも聞きたくもないというのはそれが自身のレパートリーであって、今も進行形でよりよいものを目指していれば過去のそれの出来ていないことを良く知っているので振り返りたくないのは当然なのである。それでも聞く側にとってはよほど同じ演奏家を追っかけていない限りそのような差異はそれほど感じない。

金曜日の夜は再びヴィーンからの生中継があるが、先ずはいつものORFの録音にしてもそのネット配信が異なるので今までは聞き取れなかった黄金のホールの響きが聞けるか楽しみだ。繰り返してエルプフィルハーモニーからの録音を流しているが、NDRの録音はまだまだこのホールの真価を示しているとは言えない。マイクロフォンのセッティングなどのノウハウが足りない。少なくともルクセムブルクで聞いたような弦楽陣の分離感と管との重なりなどが綺麗に収録されていない。黄金のザールからの中継もいつもの座付き管弦楽団の甲高い響きとは違って落ち着いた凄みのある響きが聞こえるかどうか楽しみである。チヤイコフスキー交響曲4番の演奏は、ペトレンコの言葉ではないが西欧で演奏されるそれは全てキッチュな演奏になるとしても、このネゼセガンの「演奏解釈」では精々管弦楽の木管陣の名人芸を楽しむだけになってしまって些か退屈である。オーボエ首席三代目のリチャード・ウッダームスは、二代目デュランクルを引き継いで40年、ツアー後にリタイアーという。興味深いのは百年の歴史で三人しか主席がおらず、それだけ永く勤め上げるようだ。合衆国のような世界では、遠縁の内科医師も全米を転々とよりよいポストを求めてと聞いていたので、こうした世界で終身雇用が存在しているのが面白い。伝統を守るという事では合理的かもしれない。それに引き換え指揮者が世界中を旅行して回っていて楽譜も十分に読め込めていないとなると幾ら技能が高く活躍していてもやはり駄目だ。(続く

バービカンホールでのコンサートが気になる。時間あれば行ってもよいかと思ったぐらいなのだが、まさかこれほど売れていないとは思わなかった。如何に管弦楽コンサートというのは有名交響楽団でないと入らないかが明らかだ。そういう自分でもミュンヘンのアカデミーコンサートには一度しか出向いていない。欧州ツアーのボンまで出かけただけだった。フランクフルトの35ユーロが高過ぎると感じた。ロンドンの最上の55ポンドは、会場は知らないが、まあまあではないか。BBCでさえ数年前には無名の指揮者の座付き管弦楽団という事でプロムス出演を断ったぐらいだから、その程度だろう。嘗てはEMIもあったので欧州音楽市場の中心であったがこれでEU脱落と共にその地盤低下は激しいと思う。エネスコフェスティヴァルのブカレストなどのように音楽市場も東欧へと少しづつ動いて来るかも知れない。



参照:
エルブのバーンスタイン 2018-06-01 | マスメディア批評
備えあれば憂いなしの気持ち 2017-06-01 | 生活
コメント
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