Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

雷雨のあとの祭り

2024-07-02 | マスメディア批評
ベルリナーフィルハーモニカーの上海公演が終わった。フィルハーモニカー自体は様々な編成で中共公演を引き続きするようだ。予想通りに盗録が自録と称して先ず最初の二回の公演のものがアップされている。

それ以外にも地元のTV局が公演のリポートとして、ユジャワンが演奏する場面などの映像の多くのセクエンツがアップされている。但し正式のマイクロフォンとの組み合わせはなさそうだ。

中露では何でもありなので予想された事であるが、こうした遵法精神の欠如は中華人だけでなく極東に共通したもので、罰則さえ受けなければお構いなしが通る世界である。如何せん極刑が必要とされると、それらの社会が考える所以だ。

初めからこういうことになることは分かっていたのだから正式な録音なり録画をさせればよかったのではないか。まだ最後の二晩のプログラムの隠し録音は出ていない。

ざっと流すと立派な演奏をしていて、ベルリンでの野外での演奏とは格段異なる精密な演奏が為されている。それはワンのプロコフィエフでもそうであり、ドイツ風と上海で批判のあったラヴェルも素晴らしい音響で、これだけの演奏はブーレーズ指揮でも到底無かったものである。そこにはフランス風の奏法とかの徹底以上にやはり異なるものがある。やはり先入観で聴いている玄人も多いのだと改めて確認する。

その中共サイトで探していたら、てっきり先ず最初に出てくると思っていたロシアのサイトよりも早く、プラハでの音楽祭開幕「我が祖国」の実況中継オンデマンドンのコピーが二種類見つかった。音質も悪いので映像での確認ぐらいにしか使えないが、先ずはダウンロードして保存した。そのようにネットで無料で入手不可能なデジタルデータなどは皆無である。

メディアデータに限らずソフトウエア―なども殆どは無料でダウンロード可能なので、ウインドーズ以来今迄有料で購入したソフトウエアーは三種類ぐらいしかない。勿論メディアデータを有料でダウンロードしたことなどは皆無である。絶対どこかに転がっているからだ。必要ならば検索すれば出てくる。その様な実際から一時ドイツでも海賊党という政党が国政選挙に出た背景があった。上の「我が祖国」においてもウニテルが共同制作とあるようなので絶対そういうものには一銭たりとも支払わないという腹が座る。メディア産業が壊滅した背景がそこにある。

先週の夕立あたりから夏の一休みとなっている。三日も続かなかったような夏日だったが、それでもここ迄気温が落ちると体調を崩しやすい。

急激に気温が下がって、眼が塞がって中々開かない。開いても閉じそうになる。なによりも昨秋の疲れからか右肩が痛い。数年前に痛めたのは左肩だと思うが、こうして冷えてくると右肩も痛む。軽く走って来て再び様子を見るしかない。



参照:
すっきり焚いて金鳥 2024-07-01 | 生活
上海公演での指揮者評価 2024-06-29 | 音
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