Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

魔に憑かれたような時間

2005-05-30 | 生活
2004 05/18 編集

昨夜の火事は、あたかも時の間隙に落ち込んだような体験であった。PCの前で居眠り勝ちにいると、物の焼ける匂いと爆竹のような弾ける音が聞こえ出した。何処かでサッカーのチームが勝ったのかという具合に皆が考えたはずである。様子が違うことに気がつきだした。破竹の音は高まり、屋根裏部屋の窓から覗くと数件先の家が勢いよく燃えていた。風向きは20度ほどずれていたが、窓を開けると熱風が押し入ってきた。ここまで恐らく10分以上経っていたが、周りは家屋が崩壊する音以外は静まり返っていた。23時30分前後のまだ寝静まる時間ではなかったが、魔に憑かれたような時間であった。サイレンが聞こえ始めたときには、最高潮を既に超えていた。消火作業というよりも鎮火、冷却、延焼防止作業であった。燃えるままに簡単に全焼させてしまった。興奮も高揚もない不思議な火事であった。

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2 コメント

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素朴な疑問ですが (jyakuzuregawa)
2005-06-03 14:33:41
火事のあったお家の方は無事だったのでしょうか?
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時の間隙 (pfaelzerwein)
2005-06-03 14:59:52
jyakuzuregawaさん、その後旅行に出たので確認していないのです。確かに寝込んでいなければ通報しますから。周りの人も気が付かなかったというのが今だに不思議です。しかし少なくとも焼死者が出たとか犯罪が発生したとかは聞いておりません。住人は呆然としていたのではないでしょうか。壁が繋がっている家の住人も何もしなかったのだから不思議です。



時の間隙みたいなものがあるのですね。
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