名前
ミュラー・カトワール
場所
ノイシュタット アン デア ヴァインシュトラーゼ
特記
フランス名前から分かるようにカルバン派ユグノーの家系。 1744年以来の九代目。中小規模高品質の醸造所としても近年脚光を浴びた。新マイスター体制三年目の品質も安定している。
履行日時
2005年5月11日
試飲ワイン
2004年ムスバッハー・エーゼルスハウト辛口リースリング、
2003年ムスバッハー・エーゼルスハウト辛口リースリング、
2004年ムスバッハー・エーゼルスハウト辛口キャビネット、
2002年ハルター・ブュルガーガルテン辛口キャビネット、
2003年ギメルディンガー・マンデルガルテン辛口キャビネット、
2004年ハルター・ブュルガーガルテン辛口シュペートレーゼ、
2004年ギメルディンガー・マンデルガルテン辛口シュペートレーゼ、
2003年ハルター・ヘーレンレッテン辛口シュペートレーゼ、
2003年ハルター・ブュルガーガルテン半辛口キャビネット、
全9種類。
感想
最初の最も廉価なエーゼルスハウトのリースリングのヴィンテージ比較をした。2004年は、芳香が乏しく酸の出方も鋭くスレンダーである。2003年の方が万人向きで質も高いが、一ユーロ安い2004年も食事の相伴に大変素晴らしい。残り味の薄荷風味は、食欲を増進させ都合飲酒量も増える。これのキャビネットは、苦味が感じられ典型的な2004年のヴィンテージに通じる。2002年のカビネットは、フィルンの予感が出ていた。2003年のマンデルガルテンのキャビネットにミネラル風味が感じられた。シュペートレーゼは、比較的風味が無くカビネットと較べてプラス要素が乏しかった。
総論
ワインプライズリストに、新醸造親方が紹介されている。引継ぎが完了したと見てよい。過去の印象と較べると、地所ごとの品質の差やヴィンテージの差を顕著に出さないその醸造は、利点でも欠点でもある。これが、最近の商業的なコンセプトである事も重々理解出来る。前任者の地所への拘りは、決して昨今の流行に合致しない。反対に柔軟に求められるものを提供出来る実力は、時流に合っている。しかし、それは特別なものや個性の損失であり、同じような品質であれば高価なリースリングやキャビネットさえ買う必要が無くなる。それに元来、ここのワインは、3-5年が限界の早飲み高級ワインである事を考えると、海外市場での扱いは難しい。これはここのワインが、国内市場の高級リースリング個人愛好者に最も愛されている理由でもある。
参照:
ドイツワイン三昧 第三話 2005年版[ ワイン ] / 2005-03-08
ドイツワイン三昧 第三話 [ ワイン ] / 2004-11-07
1998年の辛口リースリングワイン[ ワイン ] / 2004-11-07
ミュラー・カトワール
場所
ノイシュタット アン デア ヴァインシュトラーゼ
特記
フランス名前から分かるようにカルバン派ユグノーの家系。 1744年以来の九代目。中小規模高品質の醸造所としても近年脚光を浴びた。新マイスター体制三年目の品質も安定している。
履行日時
2005年5月11日
試飲ワイン
2004年ムスバッハー・エーゼルスハウト辛口リースリング、
2003年ムスバッハー・エーゼルスハウト辛口リースリング、
2004年ムスバッハー・エーゼルスハウト辛口キャビネット、
2002年ハルター・ブュルガーガルテン辛口キャビネット、
2003年ギメルディンガー・マンデルガルテン辛口キャビネット、
2004年ハルター・ブュルガーガルテン辛口シュペートレーゼ、
2004年ギメルディンガー・マンデルガルテン辛口シュペートレーゼ、
2003年ハルター・ヘーレンレッテン辛口シュペートレーゼ、
2003年ハルター・ブュルガーガルテン半辛口キャビネット、
全9種類。
感想
最初の最も廉価なエーゼルスハウトのリースリングのヴィンテージ比較をした。2004年は、芳香が乏しく酸の出方も鋭くスレンダーである。2003年の方が万人向きで質も高いが、一ユーロ安い2004年も食事の相伴に大変素晴らしい。残り味の薄荷風味は、食欲を増進させ都合飲酒量も増える。これのキャビネットは、苦味が感じられ典型的な2004年のヴィンテージに通じる。2002年のカビネットは、フィルンの予感が出ていた。2003年のマンデルガルテンのキャビネットにミネラル風味が感じられた。シュペートレーゼは、比較的風味が無くカビネットと較べてプラス要素が乏しかった。
総論
ワインプライズリストに、新醸造親方が紹介されている。引継ぎが完了したと見てよい。過去の印象と較べると、地所ごとの品質の差やヴィンテージの差を顕著に出さないその醸造は、利点でも欠点でもある。これが、最近の商業的なコンセプトである事も重々理解出来る。前任者の地所への拘りは、決して昨今の流行に合致しない。反対に柔軟に求められるものを提供出来る実力は、時流に合っている。しかし、それは特別なものや個性の損失であり、同じような品質であれば高価なリースリングやキャビネットさえ買う必要が無くなる。それに元来、ここのワインは、3-5年が限界の早飲み高級ワインである事を考えると、海外市場での扱いは難しい。これはここのワインが、国内市場の高級リースリング個人愛好者に最も愛されている理由でもある。
参照:
ドイツワイン三昧 第三話 2005年版[ ワイン ] / 2005-03-08
ドイツワイン三昧 第三話 [ ワイン ] / 2004-11-07
1998年の辛口リースリングワイン[ ワイン ] / 2004-11-07
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