EU憲法批准への国民投票での否定的な帰結が話題となっている。フランスの農業保護貿易への傾向やオランダの自主独立への意思は政治スローガンのようなもので、投票者の思考を十分には表していない。特に投票前のマスメディアの解析・予想を交えたその風潮と投票の結果との間に大きな差異が見られたという。
マスメディアの乖離といわれるものかもしれないが、ネットの影響、それもBLOGの影響が改めて確認されたようである。報道規制時においても、同じ言語を使う国境外からの放送やその分析はネットを通じて転送される。注意しなければいけないのは、公共的なマスメディアで無視されているような、ネオナチからナショナリスト、コミュニスト、アナーキストからファンダメンタリストまでの、あらゆる否定的意見はネットの中でグツグツと煮え滾っている。しかしこのような思想の違いよりも社会層や教育の差が「見解の相違」を形作っているとしており、民主主義の根幹への関心を呼び起こしている。
熟慮よりも短絡、変動より安定、近未来よりも現在などをキーワードとすると、マスメディアは情報の質や量の確保と同時に、これらの傾向にある巷の声を十分に扱わなければいけない。世界的にポピュリスムと言われる政治手法が興隆している所以である。そして、文化人とか学識経験者と言われるようなオピニオンリーダーは、ネットでより強い声を発しなければいけない。今後はBLOGの声の分析無しには、国民投票結果は読む事が出来ないと言う。ネットに正しく反映されている「統一欧州などは有りえない」と言う巷の声に、旧来のマスメディアはどのように対応していくのだろう。
マスメディアの乖離といわれるものかもしれないが、ネットの影響、それもBLOGの影響が改めて確認されたようである。報道規制時においても、同じ言語を使う国境外からの放送やその分析はネットを通じて転送される。注意しなければいけないのは、公共的なマスメディアで無視されているような、ネオナチからナショナリスト、コミュニスト、アナーキストからファンダメンタリストまでの、あらゆる否定的意見はネットの中でグツグツと煮え滾っている。しかしこのような思想の違いよりも社会層や教育の差が「見解の相違」を形作っているとしており、民主主義の根幹への関心を呼び起こしている。
熟慮よりも短絡、変動より安定、近未来よりも現在などをキーワードとすると、マスメディアは情報の質や量の確保と同時に、これらの傾向にある巷の声を十分に扱わなければいけない。世界的にポピュリスムと言われる政治手法が興隆している所以である。そして、文化人とか学識経験者と言われるようなオピニオンリーダーは、ネットでより強い声を発しなければいけない。今後はBLOGの声の分析無しには、国民投票結果は読む事が出来ないと言う。ネットに正しく反映されている「統一欧州などは有りえない」と言う巷の声に、旧来のマスメディアはどのように対応していくのだろう。
日本のマスコミの情報だとEU憲法に関して、
肯定的な意見が占めていた印象があったので、
批准はうまくいくのかと思っていたので、
今回は少し驚きました。
しかし、ブログでは既にその意見が出ていたのは
とても興味深いです。
ヨーロッパに関してあまり詳しくはないのですが、
ブログが世論形成の一翼と既になっているのですね。
日本でも、そのくらいに政治に影響があるようになるといいのですが。。。
今後は、世論の形成に与えるマスコミの影響とネットにおける世論形成の綱引きが展開されるのでしょう。心して注目していかなければなりませんね。
またこの度は、トラックバックならびにコメントありがとうございました。
服装は相手のため、ということでしょうか。
確かに、結婚式やパーティーでは、自分を招待してくれた方のために正装を意識しますね。
気づきをありがとうございます。
それにしてもマスメディアの堕落ぶりは、日本は酷いモノがあります。報道するという姿勢というかプライドを感じることが、ほとんどありません。
ネット上の情報も、真偽を判断する能力がますます問われそうですね。磨かないといけないですよね。
ではでは、今後とも宜しくお願い申し上げます!
ohtaさんの正装のお話ですが、袖を正す良いお話でしたので、「時計仕掛けのオイスター/2005-06-04 」を読んでみてください。
報道も翌日に書いた-「証拠を示せ」と迫られて-のように「無味透明な中立」を信じて自らが非人間的になったのでしょう。
しかし、私もこうして簡単に書いてしまうとただのポピュラリストになってしまいますね。
又気楽にどうぞ。こちらからもお訪ねします。
独ビルト紙が39万人ほどに行った国民意識調査(電話投票)では、97%が批准反対という結果が出たそうですね。対象者全員が当紙の読者かもしれませんので(ビルト紙はどちら寄りなのですか?無知ですみません)国民全体の結果とはいえないまでも、かなり衝撃を受けました。ふたを開けてみれば、、、ですね。
まさかこれまでとは、大衆メディアも全く汲み取れていなかったのではないでしょうか。
仏では、有権者達を取り巻く選挙への漠然とした不安感、取り残された感が日に日に積もっていった様に見えました。大衆メディアへの不信感が頂点に達した瞬間だった様に私には感じられました。
より多様化かつカスティマイズされた情報源を求めて人々はインターネットへと向かい始めた。比重が確実に入れ替わった、その瞬間を見たようでした。
ビルト紙のオーナーの傾向は別として、学術誌から全てを牛耳っているので、思想以上の存在です。ビルト紙自体は、思想以下の存在ですから、写真週刊誌風の大衆紙そのものです。ある意味、この調査は価値がありますね。当紙の読者でなくても電話調査で新聞の名が明かされるとすれば影響は出ますね。
ビルトの読者は典型的なEU反対派です。その読者が喜んで見れる紙面作りとなれば、EUを揶揄して政府や政治家、知識・文化人を揶揄するしかないです。そうなるとキャンペーンが全て逆効果になりますね。要は大資本になればなるほど画一化が進み、販売競争が最優先されます。見せ掛けのイデオロギーを克服したかに見えて実は、二者択一の短絡な政治意識と言うものが生まれてきているのでしょう。
多様化としてネットが十分に機能してくれると良いですね。