Pilot-Kの「前見て加速!」

自動車運転に関するアドバイス・感想等を書いていきます。※偶数日更新(原則)

“美術の先生”は“画家”とは違う (人に教えるということ)

2008-05-10 21:17:20 | Weblog

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昨晩は、前の職場の仲間と飲んだ(小生は下戸だが酒宴は嫌いでない)のだが、
その中で、ちょっと考えさせられる話を聞いた。

仲間の1人(仮に「Aさん」)の職場に、高齢の方が新たに採用されて来たそうな。
Aさんから見れば「年上の後輩」ということになるわけで、
身分的な事情もあって、まあ、お互いやりづらいのは想像できる。
でも、その高齢の方のすごいのは、
来た早々から、一緒に採用された人たち(言わば同期の人たち)に
電話の掛け方やらパソコン操作やらを教えまくっているというのだ。
しかも自己流で。

例えば、パソコン初心者相手に、
「Ctrl+C」や「Ctrl+V」のショートカットキーを使わせたり、
(初心者には右クリックの方が理解しやすいんじゃない?)
IEで「お気に入り」を追加するのに「タイトルを短くしなきゃ」と変更させたり、
(取りあえずその名前のままでも構わないんじゃ?)
といった感じ。
まあ、間違いじゃない(というより「その方が望ましい」のかも知れない)が、
Aさん(件の人物から見れば「年下の先輩」)の教えたやり方まで
「自分のやり方のほうが正しい」と言って、否定してしまうとか。

飲み会の席では小生も「何て新人だ!」と憤慨してみせたが、
まあ、そんな人はどこの社会にもいるし、
職場の慣行とかが分かってくるうちに静かになるだろうとは思っている。
むしろ、そんな詰まらないことを気に病んで
Aさんの方が仕事への熱意を失ってしまうことが心配ではある。

その話の中で小生が興味を持ったのは、実は、パソコン操作の部分で、
自動車の運転とその教習方法にも通じるものがあるなあと思いながら聞いていたのだ。
高齢の新人の話など、小生にはどうでも良いことなので。(Aさん、ごめん。)

運転経験の長い人は特に“自分流の運転”ができあがっているものだ。
その運転方法はきっと正解だと思うし、その人にとってはベストのやり方なのであろう。
その点については否定しない。
しかし、それに固執してそのまま初心者にやらせるのは、無理なことが多い。
いくつかの正解が有るうち「初心者に適したやり方」というものが有ったり、
「最終的には習得してほしいが現段階では難しい技能」が有ったりするのだ。
そういうことを弁えたうえで他の人に教えてほしい。

“美術の先生”は“画家”とは違うのだ。
自分のやり方が唯一無二の正解だと思い込んでいては指導者にはなれない。

そんなことを考えながら寝床に就いたら、
昨晩はお酒が入っているのに、寝付きが悪かった。


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