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手元にある『運転教本』(平尾出版発行)に、
「ハンドルをまわすことを、切るともいいます」
と書いてある。
これは今さら説明するまでもなく「舵を切る」にならった表現であり、
車のタイヤは船の舵のように水を切るわけでもないが、
慣例的に「切る」と言っているものだ。
しかし、
「ハンドルを回す」と「ハンドルを切る」とは
ちょっとニュアンスが違うのではなかろうか。
例えば、こんな場合。
A:カーブの入り口でハンドルを切り始める
(左カーブならハンドルを左に“回す”)
B:カーブの半分を過ぎたらハンドルを戻していく
(左に切ったハンドルを右に“回す”)
Aのカッコ書き中「左に回す」は「左に切る」と言い替えられるが、
Bのカッコ書き中「右に回す」が「右に切る」では不自然だろう。
こう考えてみると、
「回す」は、どちらへ回すのでも使えるが、
「切る」は、自分が行きたい方へ向かう時にだけ使える表現なのではないか。
当ブログでも小生はそのように使い分けているつもりだ。
yahoo!辞書『大辞林』には、
「切る」の項にいくつか説明があるうちの一つに、
「乗り物の進行方向を変える操作をする。また、それによって進行方向を変える。」
と書いてあった。
うむ。なるほど。
辞書の説明の方が頷ける。
と言うものの、
他に適切な表現があるかと問われると妙案も無いし、
明かな間違いとも言いきれないので、
教本の発行元にクレームを付けるほどの話ではないが。
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