最近、ヒマなときが多かったので、
まとめて本を読んでました。
意外に面白かったのがこれ
本棚にはあったんだけど、ずっと太宰を読む気になれなかったんですが、
やっと読めました。
「人間失格」は太宰の自伝的な小説なんですが、
よくもまあ、どうして太宰はモテモテなんだろと思っちゃう。
「斜陽」の方は、かず子の『人間は恋と革命に生れて来たのだ』
というとこと、
「戦闘、開始、恋する、好き、こがれる、本当に恋する、本当にすき、
本当にこがれる、恋しいのだから仕様が無い、
好きなのだから仕様が無い、こがれているのだから仕様が無い……」
とまだ続くのだけど、この文が気に入りました。
太宰は共感が持てるとよくいうけど、
自分も例にもれず、共感してしまいました。
これは泉鏡花の「歌行燈・高野聖」です。
古い小説だけど、結構読みやすかったです。
高野聖にでてくる、男を獣とかに変えちゃう女の話が面白かったよ。
こちらは村上龍の「テニスボーイの憂鬱」と、
島田雅彦の「彼岸先生」です。
共通してるのは、「満足しない」ということかなぁ。
お金持ちのテニスボーイが女性と遊びまくって、
それでも満足していかないどうしようもなさと、
彼岸先生もまた女性と遊んでるんだけど、
気が狂ったふりをして精神病院に入院したり、
ゲイと寝たりしてるんだけど、
心の中では何も満足せず、自分を追い込んでいるという感じかな。
なにか、トンチンカンなことを書いてしまってるかもしれないですが、
ご愛嬌ということで。