チェン・カイコーの傑作『始皇帝暗殺』で秦の始皇帝を殺すための刺客を演じたジェット・リーが本作では、殺される側の始皇帝を演じる。と、ここまで書いて間違いに気付く。ジェット・リーが出てたのはチャン・イーモウの『HERO 英雄』でした。ごめん。今回彼は、残虐の限りを尽くして、しかも永遠の命を手にしてよみがえる悪人。
ジェット・リーとあのおとぼけキャラのブレンダン・フレイザーが対決する(どう考えても . . . 本文を読む
18歳の少年が大人への1歩を踏み出していくまでを描く青春小説なのだが、彼の中の複雑な心境がいくつかの事件を通してさらに困難な事態を招きながら、やがてそのすべてがひとつに解きほぐされていく過程が見事な筆致で綴られていく傑作小説。
他者に対して全く心を開くことなく自分を欺いて生きることしか出来なかった彼が、自ら引き寄せた過ちを通して、たくさんの人たちを傷つけていく。その事実の前で彼は自分のすべて . . . 本文を読む