『胡同の理髪師』のハスチョロー監督のデビュー作。冬のモンゴルの草原は見渡す限りの雪景色である。そんな中で、羊の世話をして暮らす母と息子。彼女たちのところにある日、ひとりの男がやってくる。男は羊番として雇ってもらえないかと言う。氏素性のわからない流れ者を雇おうとするものは誰もいない。彼はここのパオを建てて、生活する。母子は徐々に彼に心を開いていく。山田洋次の『遥かなる山の呼び声』を想起させるなつか . . . 本文を読む
このおちょくったような手法は森見さんのテレなのか、それともこの人はこういう遣り方でしか、物事を見つめることが出来ないのか。本気なのかふざけているのか。(まぁ、そんなこと、どうでもいいことなのだが)よくわからない。ただ、いつもながら、一気に読ませてしまう。全く退屈させない。おもしろい。あきれることはあっても、あきることはない。スタイリッシュと呼ぶのはなんだかはばかられるが、実に憎たらしいまでものう . . . 本文を読む
これには驚いた。こんなにもストレートな作品に仕上がっているなんて思いもしなかったからだ。作、演出の岩崎正裕さんは中島陸郎さんに対して直球勝負を試みる。見ていて気持ちのいい作品だ。中島さんを象徴的に描き、ドラマ自体も韜晦させながら、彼の精神の一番ピュアな部分を切り取って見せたキタモトさん(DIVEプロデュース『中島陸郎を演劇する』)とは対局をいく見せ方で中島さんの生き方に迫る。彼が何を為し、あるい . . . 本文を読む