高校演劇の台本を使い、内藤裕敬が関西小劇場界の精鋭を集めて芝居を作る。内容は女子高のクラブ予算会議でのドタバタを描くものだ。高校演劇コンクール向けの装置もほとんど必要のない1時間の台本である。それを高校生たちとほぼ同じ条件のもと、自分たちなりの見せ方をする。
アレンジし直すのではなく、オリジナルのテイストを大事にして、それを損なうことなく自分たちのものとする。これは内藤さんなりの高校演劇への . . . 本文を読む
『アバター』のジェームス・キャメロンも絶賛したというマイケル・ベイによる究極の3D映画。僕はもう3Dはいらないと思っていたが、今回だけはちゃんと3Dで確かめたかった。3Dという技術が映画においてどれだけのことを可能とするのか、その極限を見極めたかったからだ。
3Dはただの見せ物でしかない。映画はアトラクションではない。もちろんそういう要素は否定しないし、そんな映画もたくさんある。イベントムー . . . 本文を読む
男女3人ずつ計6人の役者が同じ羊の毛のような(アレンジはそれぞれ為されているが)衣装を着て舞台に現れる。彼らが演じるのは、あるカップルの日常生活なのだが、ひとりひとりが明確な人格を持つ他者(個人)として、そこにあるのではない。主人公がいて、周囲の人物があり、というふつうのドラマの体裁は持たない。彼らは交換可能な存在である。普遍的な存在でもある。状況が変われば立場も変わる。その存在自体が、その人で . . . 本文を読む
対象作品は2010年12月から2011年6月関西公開作品だ。関西キネマ旬報読者の会のリストをもらって、選考にも参加するつもりだったが、時間がなくて断念した。昨日ようやく暇が出来たので、リストを見て、選んでみた。日本映画は対象作品中40本を見ていたが、外国映画は20本しか見てない。見逃している作品の中には気になるものは多数在るがしかたない。
日本映画
1位 八日目の蝉
2位 東京公園
3位 マイ . . . 本文を読む
10日間で10本のDVDを見た。TSUTAYAが100円セールをしていたから、ついつい調子に乗ってレンタルしてしまったのだ。それでなくても、忙しかったのに、借りた以上見なくてはならないから、毎日1本、疲れ果てた夜中か、仕事に行く前の早朝に見続けた。結構ハードで、もう途中で何度投げ出そうかと思ったけど、返却日までで、なんとか完走した。そのうちの5本は既に書いたのだが、残りの5本については、もう書く . . . 本文を読む