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映画・演劇のレビュー

『進撃の巨人 完結編』

2024-11-15 13:13:00 | 映画

アニメ版のTVアニメの再編集した劇場版。TVシリーズは見ていないから少し心配したけど、大丈夫だった。杜撰で単純なダイジェストではない。劇場用映画としても完成度は高い。大スクリーンで見るべき映画にちゃんとなっていた。

全く評判はよくないけど、昔、実写版二部作は見ている。あれからもう10年くらい経つのではないか。あれだけのビジュアルを実質で可能にした樋口監督の手腕は高く評価されていいはずだ。少なくとも僕はあの映画の前編は面白かった。(後編は最悪だけど)

それにしてもこのお話の設定は凄いと思う。壮大なスケールの世界観を構築出来ている。どこまでも広がった世界をどこに落とし込むのか、気になっていたから、今回の映画を見ることにした。

そう言えばこのアニメ版劇場用映画二部作も実写版と同じ時期に見ていたことに後で気づく。(このブログの過去記事を見て思い出した。トホホ)たら既に4本の映画になっているみたいだ。ということは真ん中の2本を飛ばした状況からこの完結編である『THE LAST ATTACK』に望む。
 
2時間25分、怒濤の展開でお腹はいっぱいになる。全体は5章仕立てで、話は一応は整理されている。だけど、刈り込むだけでなく、ここまでやるのか、という思いっきりのよさには感服。あれもこれもをどんどん詰め込んだにもかかわらず。特にラストの戦いは凄まじい。

この世界観には圧倒されたが、あまりに複雑になり過ぎていて、先の二部作を見てからもう10年くらいのインターバルがあったから、ここまでの話を忘れている。(アニメ映画版を見たことすら忘れていたし、真ん中が抜けているし、ね)
 
これでもか、これでもか、という感じで激しいアクションと、しつこいくらいのお話が続く。何度もう終わった、と思ったことか。なのに、このしつこさはまだまだ続く。簡単にエレンの死では終わらない。
 
さらにはエンドタイトル。あの大木のある丘から見えるその後の世界がクレジットの背景に描かれる。人間は変わらない。戦争の歴史がさらに続く。
 
そしてそれだけでは終わらない。その後には呆れるやら天晴れやらのまさかのもうひとつエピソードがあるのだ。映画館で『進撃の巨人』を見た主人公の3人が登場。冗談みたいな展開が。「えっ!」と思うし、さらには、それは、あれから100年後の世界。そうと言われたらなら、なるほど、と答えるしかないけど。なんだかなぁ、である。巨人がいた世界から100年。やはり、世界は変わらない。

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