中村義洋監督が『映画 怪物くん』に続いて大野智とタッグを組む、というところはスルーして、『殿、利息でござる』に続いて挑む時代劇、という部分だけで、期待した自分がバカだった、と、反省するしかないような惨い映画だった。どうしてこんなことになってしまったのだろうか。(そうなのだ! あの『怪物くん』も彼の映画とは思えないくらいに酷かった)
中村監督のライト感覚が悪い方に影 . . . 本文を読む
地味でどこにでもあるようなできごと。それをお金と時間をかけて丁寧に映像化していく。こんな映画が商業映画として作られる。それって奇跡だ。ここには何の事件もない。これは戦時中から戦後の時代を生き、今に至るひとりの女性とその家族の話だ。老いた彼女が自分の人生の手記を書く。彼女が倒れた後、それを孫が引き継ぎ、清書していく。その行為を通して、彼は彼女の生きた時代をたどる。
それは波乱万丈の . . . 本文を読む
帰国子女として途上国から日本に戻ってきた男が、その後もこの国(日本です)になじめず大人になった。そして30歳になった。そんな彼の日常のスケッチ。部屋の中には、たくさんの植物。そこをガーデンとして暮らしている。人と付き合うのがあまり好きではない。だから、特定の恋人は作らない。(もちろん、結婚もしない)ただ植物を愛する。
雑誌の編集の仕事をしている。毎日をただ静かに生 . . . 本文を読む