石井岳龍監督が久々に放つアクション巨編。町田康のハチャメチャな原作を得て、自由自在に破天荒な映画を作る。このやりたい本題感は、快感だ。冒頭からの派手な立ち回り以上に凄まじいナレーションの膨大な嵐。その過剰な饒舌タッチも面白い。派手なアクションは当然のこと。期待が高まるオープニング。
途中を端折っていうと、終盤のモブシーンのすさまじさには圧倒される。これはインド映画 . . . 本文を読む
昨年に続いて2年目となる第2回公演。ある種の設定を下敷きにして、いろんなドラマをそこから展開していくというのは、神原さんにとっては、簡単なことだろう。これはすかんぽ長屋を舞台にした人情劇シリーズ。神原さんお得意のいつもの世界。それを1時間ほどの小品として仕立てた。無理せず、軽いタッチで、お決まりの、安心して見られるお芝居を提示してくれる。企画意図通りの芝居なのかもしれない。悪くはない、 . . . 本文を読む
この小説の面白さは何なんだろうか。笑えるとかいうのではない。悲惨な話で、ここには何一つ未来はない。だけど、それだからこそ、愛おしい。ブラック企業で派遣の斡旋をしていて、毎日サービス残業ばかりさせられて、もうこんな仕事やめたい、と毎日思う。でも、辞めたからといって何の当てもない。待っているのは失業の日々だけ。27歳で若いし、希望に満ちていてもいいはずなのに。
タイトルに . . . 本文を読む